大田黒公園 正門・銀杏並木・茶室・記念館・蔵・庭園、ナグリ仕上げ―角川庭園と大田黒公園【10/10】

[第411回] 角川庭園と大田黒公園【10/10】
   大田黒公園は、音楽評論家 大田黒元雄という人の邸宅の何割かを杉並区が寄付を受けて、周囲の敷地を合わせた上で、復元をおこなって公園として無料で開放している、というものらしく、「大田黒」は人の名前であって、その場所の地名ではありません。

   大田黒公園は、JR中央線・東京メトロ丸の内線「荻窪」駅と「角川庭園」「幻戯山房」の中間にあります。荻窪駅からの経路は前回に説明しましたので、前回をご覧ください。 「まいばすけっと」と「アステラス器物店」の間の道を南東に歩いてきて、クルマが通る広めの通りにぶつかった所を右折し南西に少し進むと左手に大田黒公園の「正門」があります。↓
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≪ 総檜の切妻づくり、屋根は桟瓦ぶき、塀は築地塀です。≫(「大田黒公園」リーフレット)
※ 《ウィキペディア―築地塀》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%89%E5%9C%B0%E5%A1%80

  正門をくぐると、背の高い樹木が両脇に並んだ並木の通路となっています。↓
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↑ ≪ 70mの御影石両脇には樹齢100年を経た27本の大イチョウが続いています。≫(「大田黒公園」リーフレット)

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↑ 「茶室」
  この「大田黒公園」の場合、大田黒元雄邸であったものがそのまま残されている部分と、杉並区が公園として公開する際に設けたものと、「復元」したものと、どれがどれにあたるのか、判断が難しいところがあります。
  それにしても、↑の写真を見ても、「茶室」の場合、「長押」が細いですね。 「茶室」であったり「数寄屋」であったりする場合(あるいは「数寄屋風」であったりする場合)、長押は太いものを入れることができないからではなく、あえて、細いものがそこにはいいという判断で細いものを入れる場合があるわけです。 (株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ の自称「一条工務店の土台を築いてきた人たちの」が言う「何でも太いものがいいに決まってるんだ。こんなこともわからないのか!」という「ほとんどビョーキ!」の浜松独善主義の単細胞思考の一条オリジナル従業員の思想とは住宅・建築についての思想が異なります。
   「何でも太いものがいいに決まってるんだ。こんなこともわからないのか!」とか言わずにおれない「一条オリジナル」の人というのは、それは「勉強してない」、小学校から高校・大学入試の「勉強してない」という意味ではなく、住宅・建築・インテリアについての「勉強してない」から、だからそういうことを言うのです。学習した上で、学習した内容と自分自身がそれまでに思ってきた感じてきたものと照らし合わせてどこが一致していてどこが違うかとかそういった検討ををして考えるという作業をしていないから、「アタマが浜松」のおのれの観念が絶対に正しい、浜松という井戸の中だけでなく井戸の外でも浜松という井戸の中の観念は通じないと許せない! という信仰・信念を持っているのです。

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↑ 「管理事務所」

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↑ 「記念館」
≪  登録有形文化財。
  昭和8年(1933年)に建築されたもので、当時としては珍しい西洋風の建築物です。室内には生前氏が愛用したスタインウェイ社製のピアノや蓄音機が展示されています。≫(「大田黒公園」リーフレット)
≪ 平成28年11月29日 国の登録有形文化財になりました。≫
≪ 1階ホールの床は寄木張、壁は銅色の濃淡をつけた碁盤縞の壁紙貼り、天井は漆喰塗、北面には書棚、西面には暖炉を備えています。・・・・≫( 「大田黒公園 国登録有形文化財 案内チラシ」 )
   ↑の写真の手前に突き出ている部分が階段のようです。
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↑ 左の部分から入って右に行くと右側がホールになっていて、グランドピアノがあり、西側に暖炉があり、床は寄木貼りになっています。 「洋間」ですが、寄木張りの床の部分などは、いくらか「和」の雰囲気も持っています。
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↑  中央、下部が煉瓦積の部分が内側に暖炉が設置されている所のようです。
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↑  南面。

   「記念館」とともに、現在は倉庫として使用されているらしい「蔵」が「国 登録有形文化財」に指定されたらしい。↓
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↑ ≪ 洋館と同時期に建てたと推定され、・・・・ 。
外側はモルタル塗で、外壁上部は土蔵風に鉢巻がかたどられています。
窓部は鉄格子をはめて鉄扉となっており、昭和戦前期の邸宅の様相を今に伝える蔵となっています。 ≫
( 「大田黒公園 国登録有形文化財 案内チラシ」 )

   大田黒公園は庭園がなかなかすばらしい。↓
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↑ ≪あずま屋と池  柱はナグリ仕上げが施されています。≫(「大田黒公園」リーフレット)というのですが、そこまでは気づかなかった。
※ 《(株)マルホン 現代に活かされる日本の伝統“なぐり”加工》https://www.mokuzai.com/in_di-90
≪ 茶室や数寄屋建築に欠かせない技法である「なぐり」。丸太や板の表面に、道具の痕跡を残し、それを味わいとしてみなすその技法・・・ ≫
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↑ ところで、この水、どこから来てどこに流してるんだろ? ・・・と思ったのです。 横浜市の三渓園では、かつては、自然に水が流れてきていたらしいが、今は人工的・人為的に流していると説明を聞いたのですが、ここもそうなのだろうか? ・・・と思ったのですが、「大田黒公園」リーフレットを見ると、
≪ 中庭には井筒があり、そこからの細い流れが茶室をめぐり木立の中を流れ、池に注いでいます。≫
≪ 高低差を利用した自然の流れが庭に取り入れられています。≫
と書かれています。

    ↓の中門も、何気なくその下を通り過ぎそうで、よく見ると、なかなか風情があります。
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(↑ の写真は南西側(庭園側)から見たもの。)

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↑ イチョウ並木の南側には、竹林があります。

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↑  大田黒公園 を北西側から見たもの。

   最初、「角川庭園」「幻戯山房」へ行く途中に、大田黒公園の裏門の前を通った時には、なんで、公園の裏門を閉じているのだろうか、公園なら表門も裏門もいつも開けていた方が出入りしやすいのと違うのかと思ったのです。 その時は、「公園」と言うから、↓ みたいな公園かと思ってそう考えたのです。
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↑ 千葉県船橋市、 宮本台北公園。
↑の宮本台北公園では、写真の向こうの方にベンチがあって、滑り台があってブランコがあるのが見えます。中央の広場ではキャッチボールとかもできる・・・というそういう公園かと思ったら、大田黒公園はそういう公園ではなく、「庭園」でした。
   [第 回]《 》  でも述べましたが、公園には、
1. ベンチがあって、滑り台とかブランコとかシーソーとかがあって砂場とかがあって、子供が遊ぶ場所としての公園、もしくは、広場があって球技などのスポーツができる「公園」。
2. 総合住宅展示場「自由が丘住宅公園」など。商業施設が気軽に来てもらえるように「・・・公園」と名づけたもの。
3. 岐阜県高山市の「川上別邸史跡公園」のように、史跡であるものを、公開して「公園」と名づけたもの。
4. 「瀬戸内海国定公園」など、「国立公園」「国定公園」「県立自然公園」など、自然保護を目的に制定されたもの。
・・・とりあえず、「公園」はこれら4つの意味合いの「公園」があると考えられますが、大田黒公園は、1かと最初は思ったのですが、そうではなく、3でした。

※ 《ウィキペディア―大田黒元雄》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E9%BB%92%E5%85%83%E9%9B%84
《杉並区 施設案内 大田黒公園》http://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/02/ogikubo/1007133.html

   「大田黒公園」て、杉並区の人以外にはそれほど知られていない公園かと思っていたのですが、編集:昭文社編集部(清田景子) アーク・コミュニケーションズ『首都圏発 日帰り大人の小さな旅 紅葉美景』(2018.10.1.発行 昭文社ムック)、まだ、10月1日になってないけれども、すでに発行されている同書に、大田黒公園がとりあげられていました。
≪  昭和56年、音楽評論家・大田黒元雄の屋敷跡地に回遊式日本庭園を整備して開園。普段は近隣の人々が憩う公園だが、秋になるとイチョウ並木とモミジの鑑賞に遠くからも人々が訪れる名所に。紅葉の時期は日没とともにもにイチョウ並木と池周辺がライトアップされる。 ≫ ≪見ごろ 11月下旬~12月上旬≫と出ている。
ライトアップ期間は今年は11月23日から12月2日だそうだ。
≪ ライトアップされた夜の紅葉風景は、昼間とはまた違った幻想的な世界、赤く燃えるようなモミジが水面に映り込む光景は、息をのむほど美しい。正門から続く樹齢100年のイチョウ並木も必見。 ≫
と出ている・・・が、住宅建築業の会社に長く勤めて、日曜・祭日は出勤で平日に休日があるという仕事に長くついてきた者としては、混む場所は好きになれない・・・というのか苦手。 紅葉の季節でなくてもいいからすいてる方がいい・・・というのか、わざわざ、混んでる時に行かんでも・・・てなんかそんな感じ・・・だし、紅葉の季節でなくても、けっこういいので、紅葉の季節に行って悪いことはないけれども、とりあえず、そうでない季節に行ってみた方がいい場所だと思う。

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↑ JR・東京メトロ「荻窪」駅の南側、バス停が並んでいる所の向かい(南側)の歩道に↑なんてのがありました。
「ま  待ち遠しい 秋の紅葉 大田黒」と書いてあります・・・が、気にせずに見てきましたが、歩道の上のこの箱、何なんでしょうね?
↑ の写真、車道の向こう側のバス停に「2」という数字が見えます。 2番のバス停の右側(東側)の1番のバス停から角川庭園に近い「特養ホームおぎくぼ紫苑」バス停に行く「シャレール荻窪」行きバスが出ます。

  今回は行けませんでしたが、角川庭園・大田黒公園でもらったリーフレットを見ると、
1. 「長屋門」・・・「まいばすけっと」と「アステス器物店」の交差点より少し東に、≪第11代将軍家斉が寛政年間に作らせたと言われ≫ている長屋門があるらしい。
2. 「西郊ロッジ」・・・さらにその東、大田黒公園の北側の道を中央線の線路の方向に進んだあたり、≪昭和初期に賄い付き下宿として建てられた建物≫で国の登録有形文化財。
3. 「萩外荘」・・・角川庭園の西のあたり。 近衛文麿の別邸。 国指定史跡。
なども付近にあるようです。

   (2018.9.26.)

☆ 角川庭園と大田黒公園訪問
1. 角川書店・角川文庫の由来。自分が作った賞には応募しない者と自分に受賞させるために賞を作る者 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_9.html
2. 荻窪駅から。レッカー車で吊った鉄の塊の真下で作業させる会社・「労働基準法は守らないというのが会社のルールだ」と主張する会社 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_10.html
3. 角川庭園への道。警察暴力団はさりげなくかわすべし。https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_11.html
4. 角川庭園への道。「子供110番の家」には「かえって問題がある」家も中にある。警察シンパの精神構造。https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_12.html
5. 「厳戯山房」(旧角川源義邸)北面から入口へ。南から来るとエーデルワイスならぬ「エーデルハイツ」 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_13.html
6. 外観と茶室への経路。住宅屋の言う「数寄屋」「桂」とは。「和風住宅」にもタイプがある。クラウンをカローラの値段で同業他社のカローラとの競合で売っていた(株)一条工務店の浜松・掛川・名古屋の営業 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_14.html
7. 内部。障子を引き込む戸袋があってもいい。板張りの和室はありうる。「ルーバー手摺」と「ストリップ階段」は別。住宅の営業は「頭のない人間」がいいか? https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_15.html
8. 庭園。詩歌は庭を見ながら。最寄バス停「特養ホームおぎくぼ紫苑」 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_16.html
9. 荻窪駅から大田黒公園。大谷戸さくら緑地・善福寺川・シャレール荻窪 https://tetsukenrumba.at.webry.info/201809/article_17.html
10. 大田黒公園。正門・銀杏並木・茶室・記念館・蔵・庭園、ナグリ仕上げとは。 

薔薇の殺人 (角川文庫)
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≪  それから十分後、浅見は聡を連れて、同じコーヒー屋に戻って来た。聡はさすがにしょげ返って、目の下に隈ができている。
「まったく、警察なんて、話には聞いていたけど、ひどいもんですねえ。最初から犯人扱いで、こっちの言うことをまともに聞こうとしないんだから」 ・・・≫
( 内田康夫『薔薇の殺人』1994.角川文庫 ↑)

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≪「・・・しかし、あなた、瀬戸原先生やお身内の方に、いま言われたみたいな失礼なことをぶつけるつもりですか?」
「とんでもない。警察の人間でもない僕が、そんなことをするはずはありません」
「それはそうでしょうなあ」
「本来は、警察がそういうことを調べるべきなのですけどねえ」
「逆に言えば、警察が何も調べようとしないのは、そんな疑惑がないということの証(あかし)ではないんですか」
「それは必ずしもそうとは限らないと思います。警察の捜査はしばしば的外れであったりしますからね」
「ふーん、そういうものですかなあ・・・・しかし、いくらなんでも・・・・」
 足達はしきりに首を振って、沈黙してしまった。 ≫
( 内田康夫『皇女の霊柩』2004.角川文庫 ↑)

≪ ・・・これは驚くべきことだった。ここにいる報道関係者は、いわゆる「御用記者」であって、加賀の提灯持ち記事を書くしか能のない連中なのか。
  入れかわり立ちかわり挨拶する客たちに、満面の笑みを浮かべ、得意げに振る舞う加賀裕史郎を眺めていて、浅見はだんだん腹が立ってきた。加賀に対してもだが、ただ漫然とパーティに参加しているつもりとしか思えない、記者連中の鈍感さ腹が立った。
  浅見は脚立を降りて、真一文字に加賀めがけて歩み寄った。・・・・ ≫
( 内田康夫『遺骨』2001. 角川文庫 ↑)


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