修学院離宮 見学(3)上離宮。景観を損ねない為の建築。不良企業に怪我させられたおかげで歩きにくい。

[第259回]「数寄屋造」研究4-3
  修学院離宮は下離宮(下御茶屋)・中離宮(中御茶屋)・上離宮(上御茶屋)と3カ所に分かれていて、その間の通路は両側に松が植わっている。 もとはあぜ道だったが、馬車を通すのに松並木にして、今は松が茂って馬車は通せなくなったという。 修学院離宮は全体の面積が広いというわりにそれほど広いという印象を受けない。 ひとつには、松並木で両側への視線が遮られてしまうため、宮内庁が買い上げた上で近隣の農家と契約して耕作してもらっているという田んぼが見えにくい為、松並木の部分はあくまでも細い通路としか感じられず、その両側の田んぼの部分が修学院離宮の敷地の一部分という印象を受けにくいからではないだろうか。 見学者が経路からはずれないようにという意味も、もしかして、あるのかもしれないが。
↓ 「上離宮(上御茶屋)へ向かう 松並木
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↑ こんな感じで見通せた方がいいということはないか・・・。

   修学院離宮で一番の見所は、上離宮での景観だと思う。↓
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↑ 隣雲亭へ上る坂道から見た「浴龍池」
↑ 離宮内の景観と離宮から外を見た景観の両方がすばらしい。↓
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↑ 上離宮(上御茶屋) 隣雲亭 から見た京都市街
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↑ 隣雲亭 から見た 「浴龍池(よくりゅうち)」
↑の2枚の写真は、いずれも隣雲亭から見た浴龍池とその周辺だが、上の方は隣雲亭の縁側に腰掛けた状態で撮影したもので、下の方は、もっと前に出て人が入らないように撮影したものです。 寺社などでは参拝者はそこにいる方が自然であり、公共施設・商業施設の建物の写真などでは利用者がそこにいる方が普通であって、人は写った方が良いのですが、この離宮においては、一緒にまわった人たちは、あくまでもツアーとしての見学者であって離宮に普段いる人間というわけではないので、離宮としての写真においてはそこにいるのはどちらかといえば不自然な存在であるので、誰もが上に上がって来た後で、人は写らないようにと前に出て撮影したのが下の方の写真です。 しかし、それでも、見比べると、上の方の写真の方がいいように思います。 係員の方の説明によると、この隣雲亭は、景観を損なわないように、あえて、目立ち過ぎない外観に作ってあるというのですが、それだけではなく、縁側から見た景観が一番すばらしいように庭園も造られている・・・のだろうかと思ったのですが、それは実際にそうなのか、もしかして、そうかと私が感じただけなのか、もし、縁側から見た景観が一番すばらしかったとしても、それは意図的にそう作られたのかたまたまそうなったのか・・・・。
   隣雲亭は庭園の景観を損なわないように意図的に目立ち過ぎない建物にしたというのですが、そのあたり、「丹下健三的自己顕示欲の塊建築」がいいと思い込んでいる未熟な自称「建築家」に教えてやりたい・・というより、そういったことを認識してこそ「建築家」のはずなのだが、何が何でも自分が一番目立たないと気がすまない、新宿コクーンタワーみたいな先住建物がどういうものかなんかおかまいなしの「そこのけそこのけ丹下が通る」みたいな下品・悪趣味建築なんてのは、建築として質が低いと私は思うのだが、なんかそういうのを一生懸命称賛することで、おのれもまた、「丹下健三のエピゴウネン」として評価してもらいたいみたいな、なんか、そういう浅はかな自称「建築家」は、この隣雲亭を見に来るといいと思うのだが、「見ても悟らず聞いても悟らない」だろうな、そういう「建築家」は。

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↑ 隣雲亭の縁側の前、「一二三石(ひふみいし)」
鴨川の石を埋めたという・・。
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↑ 浴龍池と「千歳橋」
上離宮の庭園を歩いてきて、修学院離宮では、建物については、どうも、建物1つで、「どうや!」て感じのものというのがあまりないという印象を持ち出した。 この千歳橋にしても、なかなかの建築ではあるのですが、そうはいっても、周囲の庭園・周囲の景観から考えて、建物は主役ではなく、周囲の庭園の方が主役で、そこに脇役としてのピースとして入った時に悪くないピースであって、その建築だけで「どうや!」て感じのものではないように思うのです。 千歳橋をもっと大きく写した写真もあるのですが、周囲の庭園とともにあってこそ良さを発揮する建築であると思うので、この写真の方を掲載させていただくことにしました。
  修学院離宮は、桂離宮とともに、「数寄屋建築の代表」と言われるのですが、しかし、実際に足を運んで、歩いて見て、はて、数寄屋てどれが? どこが? という気持ちになってきます。 強烈な印象を与えるのは庭園、及び、「庭園+借景」の方であって、建築の方ではないのです。
  修学院離宮は、
「ワビ」「サビ」桂離宮 ⇔ 「キレイサビ」飛雲閣・成巽閣
という対比においては、「ワビ」「サビ」桂離宮 の方のタイプになるのでしょうけれども、桂離宮は、建物6割庭園4割 というくらいの印象であったのに対し、修学院離宮は、中離宮に「天下の三棚」の1つの「霞棚」というものがあるものの、全体の印象として、庭園9割建物1割 というくらいの印象で、建物は庭園を楽しむため鑑賞するために目立ち過ぎない黒子のような印象がある。
「建築の構成美を忘れて装飾過多におちいった」日光東照宮 ⇔ 「装飾的要素をふり落し、生活の場所としての機能性と力学的な構造美とのみに最大の力を注いで造られた」桂離宮
という対比では、「装飾過多」でないのは当然で、日光東照宮型でないのは間違いないが、「装飾的要素をふり落し、生活の場所としての機能性と力学的な構造美とのみに最大の力を注いで造られた」というよりも、庭園を楽しむという方に力を注いで、建築は脇役として、庭園の美を損なわない、出しゃばらないという姿勢で作られたものであって、日光東照宮型か桂離宮型かという議論については、修学院離宮は関知しなくていい、その議論は桂離宮さんにおまかせしよう、という、なんかそんな感じ・・・・。

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↑ 「窮邃亭」 内部。 上段の間
肘をかけて庭園を眺めることができるようになっている。
建物自体の外観で工夫するというものではなく、庭園の方に美しさを求め、建物はもっぱらその庭園を楽しむ為にある、というようなものが多い。
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↑ 「土橋」から見た「三保島(みほがしま)」
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↑ 北岸から見た浴龍池の「西浜」
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↑ 「御舟屋」
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↑ 西浜付近から見た京都市街。
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↑ 修学院離宮 とその南にある 曼殊院 とその周辺は、「歴史的風土特別保存地区」に指定されている。
「歴史的風土特別保存地区」とは、「都道府県の定める都市計画」としての「地域地区」の1つ。
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古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法 (昭和四十一年一月十三日法律第一号)
(古都保存法)
(歴史的風土保存区域の指定)
第4条  国土交通大臣は、関係地方公共団体及び社会資本整備審議会の意見を聴くとともに、関係行政機関の長に協議して、古都における歴史的風土を保存するため必要な土地の区域を歴史的風土保存区域として指定することができる。この場合において、国土交通大臣は、関係地方公共団体から意見の申出を受けたときは、遅滞なくこれに回答するものとする。
2  国土交通大臣は、歴史的風土保存区域の指定をするときは、その旨及びその区域を官報で公示しなければならない。
3  前二項の規定は、歴史的風土保存区域の変更について準用する。

(歴史的風土特別保存地区に関する都市計画)
第6条
1. 歴史的風土保存区域内において歴史的風土の保存上当該歴史的風土保存区域の枢要な部分を構成している地域については、歴史的風土保存計画に基づき、都市計画に歴史的風土特別保存地区(以下「特別保存地区」という。)を定めることができる。
2  府県は、特別保存地区に関する都市計画が定められたときは、その区域内における標識の設置その他の適切な方法により、その区域が特別保存地区である旨を明示しなければならない。
3  特別保存地区内の土地の所有者又は占有者は、正当な理由がない限り、前項の標識の設置を拒み、又は妨げてはならない。

(特別保存地区内における行為の制限)
第8条
1. 特別保存地区内においては、次の各号に掲げる行為は、府県知事の許可を受けなければ、してはならない。ただし、通常の管理行為、軽易な行為その他の行為で政令で定めるもの、非常災害のため必要な応急措置として行なう行為及び当該特別保存地区に関する都市計画が定められた際すでに着手している行為については、この限りでない。
一  建築物その他の工作物の新築、改築又は増築
二  宅地の造成、土地の開墾その他の土地の形質の変更
三  木竹の伐採
四  土石の類の採取
五  建築物その他の工作物の色彩の変更
六  屋外広告物の表示又は掲出
七  前各号に掲げるもののほか、歴史的風土の保存に影響を及ぼすおそれのある行為で政令で定めるもの
2 ~ 7 ・・・・
(「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法 (昭和四十一年一月十三日法律第一号)」http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S41/S41HO001.html )
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というものだ。 「歴史的風土特別保存地区」よりは、ひと回り緩い規制の地域に、「歴史的風土保存区域」というのがある。
※ 《ウィキペディア―古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E9%83%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%9A%84%E9%A2%A8%E5%9C%9F%E3%81%AE%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95
《国土交通省 古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)》http://www.mlit.go.jp/toshi/rekimachi/toshi_history_tk_000006.html
   こういった規制が設けられているから、史跡・歴史的建造物からの景観は守られているのだろう・・・・けれども、こんな場所で家を建ててくれと言われても、「普通のハウスメーカー」では「まず、無理」。 昔から、ハウスメーカーの従業員の間では、「京都・奈良・鎌倉はかなわん」とけっこう言われてきたが、こういった規制が多いわけだ。 片方で歴史的風土は守られるべきだと思うものの、建てたいという場合には「かなわん」ということになるようだ。


  さて、今回、修学院離宮に訪問するにあたって、私は以下の4つの対比を頭において、それを実物を見て確認しようと考えた。

1. 「ワビ」「サビ」桂離宮(・修学院離宮) ⇔ 「キレイサビ」飛雲閣、成巽閣

2. 「緻密な演出」桂離宮 ⇔ 「開放的」修学院離宮

3. 「4畳半くらいのせま~い所に、灯篭とか置いてあったり、苔が生えていたりとか、枯山水とか、筧の音がコトコトとか、なんかそういうの」の庭園
 ⇔ 「ずぅどぉ~おんと広くってねえ、こんな庭園があるのかと思って、もう、ああいう所に行くと、それこそ、もう、人間が変わりますよ。ほんとに」の「ヴェルサイユ庭園型」の庭園

4. 「装飾的要素を徹底的にふり落し、生活の場所としての機能性と力学的な構造美とのみに最大の力をそそいで造られた」桂離宮・「洛北の山々を展望する、日本では珍しい雄大な景観を持つ庭園」修学院離宮 ⇔ 「建築の構成美を忘れて装飾過多に陥ったもの」日光東照宮

   まず、この3番目だが、修学院離宮は「4畳半くらいのせま~い所に、灯篭とか置いてあったり、苔が生えていたりとか、枯山水とか、筧の音がコトコトとか」ではないのだが、それなら、ヴェルサイユ庭園のようなものかというと、それも違うように思うのだ。 まず、≪広さは桂離宮の約八倍、十六万五千坪というから、ディズニーランド(約十四万坪)よりも広い。≫(俵万智・十文字美信他『桂離宮』1996.3.25.新潮社 とんぼの本 所収。俵万智「桂離宮散策」) と言うけれども、実際に歩いてみると、特に良い意味とか悪い意味とかではなく、それほど広いという印象は受けなかった。 たしかに、桂離宮より広いのはわかる。 しかし、ディズニーランドより広いという印象はなかったし、ヴェルサイユ庭園は「ずぅどぉ~おんと広くって、それこそ、人間かわりますよ、ああいう所に行くと」と思ったが、修学院離宮についてはそういう印象とは違った。 「日本では珍しい雄大な景観を持つ庭園」と家永三郎は述べていたのだが、私が実際に行った印象としては、修学院離宮は、たしかに「日本では珍しい」広い庭園かもしれないが、たしかに京都市街が見下ろせたり比叡山や洛北の山々が見えたりする「借景庭園」で景観を楽しめるものであるが、「雄大な景観」という感じではなく、広さはけっこうあっても、むしろ、「繊細な」印象を受けた。 ヴェルサイユ庭園とは違う。 どちらが良いとか悪いとかいうものではないのだが、ヴェルサイユ庭園のような「ずぅうどぉ~おんと広くって。 もう、ああいう所に行ったら、何と言うのか、もう、人間かわりますよ」というようなそういう迫力とは異なり、「広くても繊細」という印象を私は受けた。 だから、「4畳半くらいのせま~い所に、灯篭とか置いてあったり、苔が生えていたりとか、枯山水とか、筧の音がコトコトとか、なんかそういうの」の庭園  ⇔ 「ずぅどぉ~おんと広くってねえ、こんな庭園があるのかと思って、もう、ああいう所に行くと、それこそ、もう、人間が変わりますよ。ほんとに」の「ヴェルサイユ庭園型」の庭園 という「対比」においては、どちらでもない、と言わざるをえない。 いずれでもないものだ。
   2番目の 「緻密な演出」桂離宮 ⇔ 「開放的」修学院離宮 という点については、もともと、この俵万智の表現は、間違っているということはないかもしれないが、最適ではない表現だと思う。修学院離宮は「緻密」でないことはないと思うし、桂離宮も京都を取り囲む山並みを借景としており、「緻密」か「開放的」かという点では桂離宮と修学院離宮にはそれほど大きく違いがあるわけではないように私は思う。 それよりも、私は、
「建築と庭園の調和」の桂離宮 ⇔ 「庭園の美を最大限に生かすため、建築は庭園にとけこんだ修学院離宮」
と表現したい。
   1番目の 「ワビ」「サビ」桂離宮(・修学院離宮) ⇔ 「キレイサビ」飛雲閣、成巽閣 については、「ワビ」「サビ」型か「キレイサビ」型かと言えば、「ワビ」「サビ」型なのだろうけれども、これも、修学院離宮は建築の存在感が桂離宮に比べて低いので、この議論は桂離宮さんにおまかせ! ということで修学院離宮はこの議論にはしゃしゃり出ない、ということで良いのではないか。 かつて、小堀住研(株)で、「新 桂」という商品名をつけて、「桂離宮のようなすばらしいデザインを現代に」という趣旨での住宅を建てていて、他にも「桂」という名称を和風の家につけていた住宅建築会社を見たような気がするのだが、「桂」はそういったところで名前が引っ張り出されても、「修学院」は出てこないというのは、お寺を思わせる名称である為、宗教的な名称は避けたいということもあったかもしれないが、それよりも、修学院離宮は庭園の方が主役であって、建築は「庭園の美を損なわないように」「庭園の美を最大限楽しめるように」という工夫が多く、「庭園の美を生かすための脇役としてのピースとして」というくらいのものはあっても、主役になろうという建物はほとんどないから、というのがその理由だったのではないか。
   4番目の 「装飾的要素を徹底的にふり落し、生活の場所としての機能性と力学的な構造美とのみに最大の力をそそいで造られた」桂離宮・「洛北の山々を展望する、日本では珍しい雄大な景観を持つ庭園」修学院離宮 ⇔ 「建築の構成美を忘れて装飾過多に陥ったもの」日光東照宮 という議論も、修学院離宮は、桂離宮型か日光東照宮型かどっちか、とどっちかに分類せざるをえないなら、桂離宮型なのだろうけれども、修学院離宮の場合、建築は庭園ほど自己主張がなく、「景観を損ねない為」ということで、意図的に黒子のようなものとして建てられている建築が多く〔≪歌舞伎や文楽で、黒装束に黒頭巾を着用し役者の介添や舞台装置を操作する者≫(《ウィキペディア―黒子》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%AD%90 〕、千歳橋などは黒子ではないが、「庭園の景観の一部分にアクセントを加えるためのひとつのピース」であって、千歳橋にしても主役ではない。 そういったことを考えると、この議論も、桂離宮さんにおまかせ、で修学院離宮はこの議論にはそれほど積極的に参加しない、という事で良いのではないだろうか。
   で、桂離宮と修学院離宮はどっちがいいか? と言われたって、そんなものは、性質が違う以上、どっちなんて言いようながない。 日光東照宮とどっちがいいかと言われても、日光東照宮と桂離宮の対比なら話のしようもあるかもしれないが、修学院離宮と日光東照宮では性質が違うので、どっちがいいも悪いも言いようがない。

   
   一周まわるのに約1時間20分かかる、と言われ、実際、それだけかかったけれども、参加して見ると、決して長いとは思わなかった。 むしろ、あっという間だったという印象である・・・が、朝9時からであったけれども、暑い。 春や秋ならもっと快適だったかもしれないが、せめて、9時からにしてよかった。 雨の中を移動するよりは、晴天で良かったけれども、しかし、実際、暑い。
   しかし、あっと言う間に終わったという感じで、できれば、一回ではなく、二度めに訪問すればもっと理解できるのかもしれない。

   私はもともとは健脚だった。 「クルマなんか乗るよりも、丈夫な足がある」という考え方の人間で、「登山の気持ちでのハイキング」も趣味だったし、山ではなく街中を歩くのも好きな「逍遙学派」だったのだが、2014年9月に、埼玉県川口市に本社がある 川口土木建築工業(株)http://www.kawado.co.jp/ という不良企業の建築現場で右足を骨折させられた。 足の甲の部分で、骨折の直接の原因は、仮設階段の最下段から下に着地する際に足をねじって転んだというもので、階段の段差は大き目で最適な手すりなどはなかったということはあったけれども、ものすごい安全対策不備とかはない。 安全靴を履いていたため、そうでなければ、単に転んだだけで済んだものが、安全靴というのは上から物が落下した場合には「普通の靴」より安全だが、つま先に鉄が入っているために、つま先が固定されて、その為に、右足の甲の外側を骨折したというものだった。 できれば、段差はもっと小さい方がよかったかもしれないし、工事業者は従業員に安全靴を着用した場合のことをもっときっちりと説明しておくべきではあったであろう。(派遣元の会社 アーキマインド(株)の社長が「清水建設(株)でも、安全靴の説明なんてしませんよ」などと言ったが、清水建設(株)がやっていようがやっていまいが関係ない。ゼネコン大手5社が説明していなければ、説明しなくて良い、大手5社がきっちりやっているものでも中小のゼネコンはやらなくていい、という主張は通らない。) 直接の原因は、単に転んだだけであるが、まず、派遣元のアーキマインド(株)は「最大でも片道1時間半までの所に行ってもらいます」と私に言ったにもかかわらず、初日から片道1時間40分かかる埼玉県蕨市の工事現場に行かせた。 かつ、最初は「ダイワハウス工業(株)の仕事に行ってもらいます。ダイワハウスの人と会ってもらいたいと思いますので、川口駅に○時に来てください」とアーキマインド(株)の社長は私に言って、それで川口駅で待ち合わせをして二人で歩いて行き、「ここです」と社長が言ったビルには「川口土木建築工業(株)」という聞いたこともない会社の名前が出ていた。 ダイワハウス工業(株)の下請けデモしている会社なのかと思ったらそれも違った。 住友不動産(株)のマンションを建てていた。 工事部長の加賀美という男が、あまり賢そうな感じではないので、この程度の人が工事部長をやっている会社が住友不動産(株)のマンションを建てているのか? と疑問を感じたが、建てていたのだ。 多くの人は、住友不動産(株)とか三菱地所レジデンス(株)とか大京(株)とかのマンションというのは、鹿島・清水・大成・竹中・大林というゼネコン大手5社とか、そうでなくても、戸田建設とか「中堅」か、さもなくば、住友建設・三菱建設などの財閥系ゼネコンかが建てていると思い込んでいるのではないかと思うのだが、実は、川口土木建築工業(株)などといういいかげんな会社が建てているのだ。  アーキマインド(株)の募集では、佐藤秀(株)・ダイワハウス工業(株)といった戸建住宅を建てている会社の仕事をしていると書かれていて、派遣だとは書いていなかったように思ったのだが、応募すると派遣だった。 ともかく、勤めたいと思ったので行きかけたが、しかし、面接の際には、「最大で片道1時間20分くらいまででないと通いきれない」、「自宅から山手線の内側の遠い側までで、片道1時間半くらいかかりますが、山手線の内側を通り越してその向こうまで行っても、そこにある仕事は自宅の近くと変わらないので、山手線の内側の遠い側まで行くことに意味はあっても、山手線の内側を通り越してその向こう側まで行っても意味はない」ということはきっちりと話したはずで、アーキマインド(株)の社長はうなづいて聞いていたはずである・・・にもかかわらず、初日から山手線を通し越してその向こうである埼玉県の蕨市まで行ってくれと言った。 何か事情があったのだろうと好意的に解釈して行きかけると、4日目から、朝霞市まで行ってくれと川口土木建築工業(株)の加賀美は言い出した。「あ~さ~かあ~あ?」・・・・。  行ってくれと言うので無理をして、1日、行ったが、朝8時に間に合うように行こうとすると、始発のバスに乗っても間に合わない。 片道約2時間では通えないし、そもそも、勤める者にとっては山手線を超えてその向こうまで行く意味がない。 それだけ大変な思いをして通勤するなら、もっと他に仕事はある。 こんな通勤では勤める意味がないし、間違いなく体を壊す、何より、始発のバスに乗っても間に合わない場所に間に合うように行くために、1日目は自分のクルマで駅まで行って駅の近くの時間パーキングに自腹でカネを払って行ったが、その上で、電話を入れて、「無理です。通えません」と言ったところ、アーキマインド(株)の社長は「それなら、(川口土木建築工業(株)の工事部長の)加賀美さんに話して、折り返し電話します」と言って、電話してこない。 翌日もまた、同じことを電話で言っても、また同じ返事をして電話してこない。さらにその翌日もまた同じ。 これでは、いずれ、体を壊す、命あってのものと思って、その翌日の昼休みに電話をして、きょうで辞めます、と言うつもりにしていたら、その日の午前10時ころに骨折した。 骨折そのものは、単に転んだことによるものであるが、無理な通勤をさせれば、それだけ、体力も精神力・集中力も低下することになり、特別に注意散漫であったわけではないが、そういう無理な勤務状況は怪我につながるものであったことは明らかである。 かつ、怪我した直後、骨折まではしていないと思っていたが、川口土木建築工業(株)の20代の若いにいちゃんが、「怪我を悪くしてはいけないので、しばらく、事務作業をして様子を見ましょう」と言ったにもかかわらず、所長の岩瀬が「大丈夫だよ」と言って、労務者の作業を続けさせたことで怪我を悪化させた。 そもそも、「施工管理」で行っている従業員に「雑役労務者」の仕事をさせているというのがおかしいし、明らかに違法行為である。 建築現場においては、「下請け」は認められているが、「派遣」は「施工管理」の職種以外は認められていない。ところが、ゼネコンにとっては、便利使いの雑役労務者が欲しいらしいのだ。 普通に考えて、施工管理の仕事をさせるのであれば、自社で施工管理の従業員を雇えばいいことであって、自社で施工管理の従業員を雇うのと別に「派遣」で「施工管理」という名目で従業員を雇う必要はないはずなのだ。 川口土木建築工業(株)は、施工管理の仕事をさせる従業員は自社で雇い、それと別に、アーキマインド(株)に「派遣の施工管理」の従業員を採用させて、それを自社に派遣させた上で、実質、「雑役労務者」として使用していたのだ。これは違法であるが、「施工管理」だということにすれば、「派遣」でも違法にならないので、それで、「施工管理」という名目で雇っていたのである。川口土木建築工業(株)のホームページhttp://www.kawado.co.jp/ を見ると、「あたりまえを大切に」という文句が最初に出てくるのであるが、こういう態度・対応が川口土木建築工業(株)の言う「あたりまえ」らしい。要するに違法行為・脱法行為をするのがこの会社の「あたりまえ」ということである。 そもそも、「施工管理」の能力と「雑役労務者」の能力は別の能力である。 雑役労務者を雇いたければ最初から「雑役労務者」の募集ですと言って募集するべきであり、「施工管理」として施工管理の能力の方の人間を雇って雑役労務者をさせるというのは間違っている。 川口土木建築工業(株)の所長は、怪我した人間にさらに雑役労務者の仕事を続けさせ、10階まで骨折した足で昇り降りさせ、私の方から「一度、病院に言行っておきたいので昼から行かせてください」と言えばそれは認めてくれたけれども、普通、ゼネコンの工事現場の所長なら、あらかじめ、こういう怪我をした場合にはどこにどの病院があると把握しておくものだと思うが、川口土木建築工業(株)の朝霞市の大京のマンションの工事現場の所長はまったく把握していなかった。 私はそれほどの怪我ではないと思って歩きかけたが朝霞駅まで行く途中で痛みに耐えられなくなってきた。 普通、所長なら、怪我した人間が歩いて行くと言っても、クルマで病院に送って行くか、さもなければ、タクシーで行くようにタクシーを呼ぶかするもので、そういったことをするのが所長の仕事であり、足を骨折した人間にさらに10階まで階段を上り下りさせて、さらに歩いて病院まで1人で行かせるというのは「所長のやることではない」し、そういう男を所長にさせているということはこの会社は「施工管理をしていることにならない」。 そして、3ヶ月ほど、労災を受給した上で休んだが、足の甲の骨折というのはなかなかつながりにくいらしい。 3ヶ月ほど経った後、整形外科医から、「まだ完全にくっついてはいませんが、通常の作業ならできるでしょう」と言われ、川口土木建築工業(株)は、もともと、蕨市の工事現場という派遣契約で雇った人間に朝霞市に行かせたりしていたのでもあり、自社で怪我した従業員のために、怪我の回復途中に勤務しやすい仕事で勤務できるように配慮しても悪くないはずであるが、墨田区の工事現場では、アクロバットのような姿勢で勤務させられ、その為に、回復しきっていない足をねじってしまったようで、その為に、歩くことができないわけではないが、怪我の前と違って、足の先がねじ曲がってしまったようで、歩きにくい。 これは人災である。 最初の怪我は、直接の原因は転んだことによるもので、私は特別に不注意であったわけではないが、使用者が特別に危険な勤務をさせていたわけでもない。しかし、通常でない通勤、特に本人が無理ですとはっきりと言っているにもかかわらず無理な通勤をさせた上での事故であること、怪我したことを所長に話しているにもかかわらず継続して階段を上り下りさせるようなことをさせ、病院にも歩いて行かせた、そして、回復途上であって完全に治ったわけでもないにもかかわらず、アクロバットのような姿勢で仕事をさせて悪化させた、というのは、これは業務上過失傷害というより、川口土木建築工業(株)が「こういう事をさせると怪我するのではないか。怪我したとしても、派遣で雇った人間の場合、使う労災は派遣元の労災だから、怪我させるなら派遣で雇った人間に限る」というそういう意識で従業員を使ってきたから起こったものであり、川口土木建築工業(株)には私を怪我させた、怪我を悪化させたことについて、「怪我を悪化させてもかまわない」という「未必の故意」があったと考えられるものであり、業務上過失傷害罪ではなく傷害罪に該当すると考えるべきであると思う。  川口土木建築工業(株)は、「施工管理」という名目で「派遣」で雇った従業員には「施工管理」ではなく「雑役労務者」をさせようというのは確信犯だと思う。 墨田区の工事現場に、川口土木建築工業(株)から、工事の進捗についてパソコンで管理するための入力について、本社から係の男がレクチャーに来たということがあった。川口土木建築工業(株)で「施工管理」として直接雇われている従業員には、「派遣」でも「施工管理」として来た従業員には施工管理をしてもらうものではないかと思っている人もいたようで、「きょう、パソコンに進捗状況を入力する方法をレクチャーする為に本社から係の人が来ますから」と私に話したので、それで連絡を待っていたのだが、いつまで経っても呼びに来ないので、現場事務所に行って見ると、「進捗状況をパソコンに入力する方法をレクチャーするために来た人」という男が、私を見て「何ですか。何の用事ですか」と、そう言ったのだ。 要するに、「本社から来た男」というのは、「派遣の施工管理」の従業員は「雑役労務者」であり、「自社の施工管理の従業員」が「施工管理」の従業員であって、「派遣の施工管理」の牛行イン、即ち「雑役労務者」に教える必要はない、と認識していたということだ。 明らかに違法であり、川口土木建築工業(株)の違法な運営により、私は足を骨折させられ悪化させられたのだ。 その結果、1時間20分程度、小山を上り下りするくらいの歩行なんてなんともない人間だったのに、普通に歩けなくなってしまったのだ。 特に、川口土木建築工業(株)がずるいと思うのは、こういう件を労働基準監督署に話すと、労基署は派遣元だけを取り締まろうとする点である。 売春でも売る人間がいて買う人間がいることで成り立つ。 片方にだけ責任があるなどということがあるものか。 建築現場での「派遣」は「施工管理」以外は認められていないからと、「派遣の施工管理」という名目で、「雑役労務者」を雇うという違法な行為を、川口土木建築工業(株)が派遣先、アーキマインド(株)が派遣元としておこなってきたのだ。 川口土木建築工業(株)はアーキマインド(株)をダミーとして使って来たのである。 実に卑怯な会社である。 怪我から回復して、まだ完全に骨がくっついたわけではないが、「場所から考えて完全につくまでには相当かかる」ということで、「完全にくっついてはいないが、普通に歩いて良い。通常の作業ならやってよい」と医者から言われて、川口土木建築工業(株)の本社に行った時、工事部長の加賀美は、配慮不足について一言くらいは謝ると思ったが彼は謝らなかった。謝ると自分の会社が悪いと認めたことになるので謝りたくないということかとも思ったが、それならそれで、「お見舞い」の言葉くらい言うのが社会人としての常識ではないかと思うが、川口土木建築工業(株)の工事部長の加賀美は「お見舞い」の言葉も口にしなかった。 この男、どういう教育うけてきたんだと思ったが、アーキマインド(株)の社長が言うには、加賀美は「高卒のたたき上げ」だそうだ。 日本の会社では、高卒の人間で社会人としての常識がない人間のことを「たたき上げ」と言うらしい。
   渡る世間は ブラック企業だらけ!
   今回は、修学院離宮見学が主たる話題だが、もともとは健脚だったのに歩きにくくなってしまったということでその原因を述べたが、不良企業 川口土木建築工業(株)については、いずれ、どこか別の場所できっちりと述べるべきであろう。

   桂離宮・修学院離宮 ⇔ 飛雲閣・成巽閣
のうちの3カ所にともかくも足を運んだ。 成巽閣は金沢まで行かないといけないが予約は必要ないようなので、比較的行きやすいだろう。
   (2016.8.12.)

☆ 修学院離宮
1.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_1.html
2.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_2.html
3.今回

☆ 「数寄屋造」「草庵風書院」について
桂離宮(京都市) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201101/article_13.html
西本願寺飛雲閣(京都市) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201208/article_3.html
三渓園 臨春閣(旧 紀州徳川家巌出御殿)(横浜市)
1 数寄屋とは? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_1.html
2 第一屋・第二屋 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_2.html
3 第三屋 他 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_3.html
4 聴秋閣他 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_4.html




送料無料/桂離宮 日本建築の美しさの秘密 新装版/斎藤英俊/穂積和夫
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著者斎藤英俊(著) 穂積和夫(イラストレーション)出版社草思社発行年月2012年01月ISBN978

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"修学院離宮 見学(3)上離宮。景観を損ねない為の建築。不良企業に怪我させられたおかげで歩きにくい。" へのコメントを書く

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