東京都美術館と「ブリューゲル展」【6/7】カラフルな内壁・北口・カフェArt・「真珠をブタにやるな」

[第352回] 東京圏の美術館(13)-6
   東京都美術館の中庭に面した側の窓の脇に椅子が置いてある。 東側の企画展棟には、背もたれのある椅子が置いてあるが、外から見ると、その背もたれがカラフルでなかなか美しいのを、[第319回]《東京都美術館と「ボストン美術館の至宝展」【6/6】通用門と事務棟・西面・公募展棟南面・椅子背面の色彩》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_6.html で述べたが、西側の公募展棟の方には、背もたれのない椅子が置かれているが、こちらもまた、外から見ると、カラフルでなかなか美しい。↓
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↑の写真は東側の企画展棟の2階の窓からガラス超しに撮ったもので、ガラスが曇っているからか、見えにくい面もあるけれども。
   美術館というのは、見てまわるとけっこう疲れるので、ところどころに椅子を配置してほしいのだが、企画展の場合、入場者が多いと、座る場所もなく、その為に余計に疲れる時がある。 今回は企画展でもそれほどは混んでいなかったため、座る場所もあった。

   今回、おっ、これは・・・と気づいたのが、↓
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↑ 西側の公募展棟の北面を 中庭1階部分から見たもの。

( ↑ 公募展棟。)
内部の南側の壁面を、雁行する3つの公募展スペースによって色分けしているのです。 東京都美術館では展示の方は企画展は魅力的な展示が続くのですが、公募展の方は、言っちゃ悪いが、趣味でやってる人か、もしくは、職業としてやっていきたいのはやまやまだが・・というくらいの人達が、どうぞ、見てくださいと展示するようなものが多いので、今まで、公募展の方には入場したことがないのですが、美術館の建築、建築としての美術館を見学するためには、一度、公募展の方も見せていただくようにした方がいいのかもしれません。

   東京都美術館では、北側の東西に伸びる黒の枠でできた棟の1階(地下1階になる中庭が1階みたいな感じがして、又、企画展の出入口のある階が1階みたいな感じがするので、2階みたいに思えるが、1階。)に、「カフェ Art 」という喫茶室があり、2階(地下1階を1階と考えると3階)にレストランがある。 喫茶室でもカレーなどの食事もあり、レストランも喫茶としても利用できるらしいが、企画展の時に来ると、いつも、混んでいて、並ばないと利用できず、《「行列のできるラーメン屋」とかいうのを自慢にするラーメン屋》というのが好きという人もあるらしいが、私は行列してまでラーメン食いたくねえよという方の人間、《「頑固」を自慢にする寿司屋》が好きという人もあるらしいが、私は「頑固」なんて自慢することじゃないでしょ、なんで、売り手の側が威張るのよ、と考える方の人間なので、並んでまで喫茶店に入りたいとは思わなかったのだが、今回、並ばなくても入れるようだったので、1階(企画展の入口の階からすると1つ上の階)にある喫茶室「カフェ Art 」に入ってみた。↓
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   「マロンパフェ」980円。 落ち着いて考えると、カレーライスの方が安かった。ホットコーヒー480円で、食事かデザートを注文した上でだと150円引きになり、330円。 最近では、自分で持ち運ぶシステムの喫茶店でもけっこう高いから、こんなものか・・・とも思うが、それにしても、食事をする場合でも、「サイドメニューも含めて1000円まで」を基本としてきたプロレタリアートとしては、ちょっと贅沢。慶應の内部進学の男とかタマ美かムササ美の女にとっては、なんともない金額だろうけれどもね。なにしろ、「わしぁ、日陰の月見草やからな」・・・・・。
   「カフェ Art 」は上野精養軒が運営しているらしい。 ↑の写真で見ると、2階(企画展の出入口の階から考えると2つ上の階)にあるレストランは「ミューズ」という名前らしい。
※ 《YouTube- Schubert (シューベルト)- Der Musensohn(ミューゼの子) - Prey(プライ) / Moore(ムーア)》https://www.youtube.com/watch?v=F7sJgjgliLQ

    私などは、大学というのは文学とか哲学とかの本を読んできた人間が行くところであって、「ショウペンハウエルて、それ誰?」なんて言う人間は行くべきではない、と考えてきた。 しかし、YMCA予備校高槻校の「主事」という藤井という男は、「そんなもん、読むもんと違うねん」などと、生徒に言うのなら、「こいつ、アホや」と思われるところだが、この男のずるいところは、生徒に無断で親に連絡をとって親にそういうことを吹き込むという点だった。 しかも、この男が「読むものと違うねん」と主張するのは、特別の革命理論みたいなもののことかというとそうではなく、夏目漱石とか森鴎外とか太宰治とか三木清とかそういう人のもののことを言っていたのだ。そういうものを読むなと言われて、いったい、どうやって国語の勉強をするのかと思うが、YMCA予備校というのはそういう予備校だった。だから、つぶれた。

( ↑ かつて、YMCA予備校高槻校 があった場所。今は、大阪医大 北部北西部キャンパスとなっている。)
    私は、クラシック音楽を聴いたり、多少なりとも自分自身でも演奏したり、絵画や彫刻を見たり、いくらかなりとも自分でも作成するか作成できないにしてもやってみたいという気持ちになる人間が、大学という所に行くものだと思っていた。しかし、どうも、この認識・思考は公立進学校出身の人間の認識・思考のようだと慶應大学なんて所に行かされて気づいた。 慶應大で「ステューデントカウンセラーズ」というサークルに入っていた時があったのだが、そこで、大阪教育大付属高校卒の男と、オペラ『トスカ』について話していたところ〔《Placido Domingo(プラシド=ドミンゴ) - Tosca(『トスカ』) - E lucevan le stelle(「星は光りぬ」) 》https://www.youtube.com/watch?v=hxdiJ74AL5Y 〕、横にいた開成高校卒のMが、Mにはまったく何も話していないにもかかわらず、口だしてきて、何と言ったかというと、「そんなもの、何の価値があるんだ」と、そう言ったのだ。 かわいそうな男だなあと思った。 開成高校という学校には音楽や美術の授業はないらしい。 東大その他の大学の入試にある科目は価値があるもので、音楽や美術など大学入試にない科目は価値がないと6年間かけて、みっちりと叩き込まれているらしい。 大阪府の公立高校では、私が高校の入試を受けた時、数学・理科・英語・国語・社会科の「5科目」は入試の当日に筆記試験があったが、それと別に内申書の成績というものがあり、内申書は、数学・理科・英語・国語・社会科の「5科目」とともに、音楽・美術・保健体育・技術家庭の4科目の9科目について、1~10までの10段階相対評価で採点され、合否は当日の試験と内申書の成績を合わせて判断された。だから、音楽も美術もできないといけなかったし、音楽も美術も学ぶもの・学んできた者が高校に行くもので、大学にも高校まで音楽や美術を学んできた者が行くものだと思っていた。 ところが、開成高校とか灘高校とかいった私立6年制受験校の人間の認識は違うようだった。私などは公立の中学校で、先生から「5科目だけでなく、音楽も美術も体育も技術家庭もできないといけない」と教えられたし、そういうものだと思っていたが、それに対して、開成高校や灘高校の入試には音楽や美術や体育はないし、むしろ、逆に、「そんなもの、何の価値があるんだ」とみっちりと教えられてきたようだ。その「大学入試で出題されるものは価値があるが、大学入試の科目にないものは価値がない」という思考は、大学入試の時点においては間違いということではないが、入試が終わればその思考は捨てた方がいいと私などは思うのだが、開成高校卒の男にとっては、その思考は絶対的に正しい思考であって、シューベルトの『冬の旅』も「ミューズの子」もオペラ『トスカ』も「そんなもの、何の価値があるんだ」という評価になるようだった。Mにとっては、「恋かな~、イェイ、恋じゃな~い、イェイ」〔⇒《YouTube-早見優 夏色のナンシー 》https://www.youtube.com/watch?v=HvMXNEAX-wQ 〕が「音楽」だったのだ。そういう「教育」を彼は受けてきたのだった。そっちの方が「宴会芸」としては『冬の旅』や『トスカ』よりも「使える」かもしれないが、それにしても、たとえ、そういう面もあったとしても、かわいそうな男だな、こいつ、かわいそうな教育うけてきてるなあと思ったものだったが、彼は彼が受けてきたその教育が絶対に正しいと思っていたようだった。 その時、もうひとり、開成高校卒の男と同様の態度をとった男がいた。その男は慶應義塾高校卒だった。開成高校卒の男はシューベルトの『冬の旅』であったりプッチーニのオペラ『トスカ』であったりを、大学入試に出ないから「何の価値があるんだ、そんなもの」と罵るのだが、慶應義塾高校卒の男は逆に、「そんなものは受験勉強だ。害があるんだ」と主張するのだ。なにしろ、慶應義塾高校や慶應志木高校・慶應女子高校卒の人間にとっては、自分たちが知らないもの・できないものは大学入試と関係なくても、ともかく、「受験勉強だ。そんなものは」ということになり、そして、「害があるんだ」ということになる。そういう教育を「中等部から」とか受けてきたようなのだ。なんか、どっちもかわいそうな人間だなあと思った・・・・が、ひとの心配をするよりも、『聖書』には「聖なるものをイヌにやるな。真珠をブタに投げてやるな。おそらく、彼らはそれらを足でふみつけにし、向き直って噛みついてくるであろうから」と書いてあるように、かわいそうなやつらやなあなどと思って、もしも、「少しは教えてあげようか」などと考えようものなら、『聖書』に書かれているように、「彼らはそれらを足で踏みつけにし、向き直って噛みついてくるであろう」ということになる。 だから、彼らはそういう人たちなんだ、彼らは死ぬまで、「恋かな~、イェイ」が「音楽」だと信仰して生きていく人達なんだ、それが彼らにとっては幸せなんだ・・・と考えるようにした方がいいようだ。 これは、実際に、イヌやブタに噛みつかれて学んだことだ。

   東京都美術館の地下1階中庭部分、北側の東西方向に長い黒枠の建物の地下1階の南側の入口には、南側からと東側から進入することができる。 
★南からの進入路については・・・
[第304回]《東京都美術館とブリューゲル『バベルの塔』展【3】美術館へのアプローチ、「囲う」手法による美術館領域 》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_8.html
[第315回]《東京都美術館と「ボストン美術館の至宝」展【2/6】とがったオブジェは端、場所により違うタイルの貼り方》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_2.html
★東からの進入路については・・・[第317回]《東京都美術館と「ボストン美術館の至宝展」【4/6】東面のプランター、中庭を建物が囲む配置 》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_4.html
   北側からは、北側の東西に長い黒枠の建物の中央部に1階(企画展の出入口がある階を基準にすれば、その1つ上の階)に、北側から入ることができる入口が設けられているのだが、これまでに訪問した時は、いつも、北側の入口は閉鎖されていた。
⇒[第318回]《東京都美術館と「ボストン美術館の至宝展」【5/6】美術館北口・博物館動物園駅・池田家黒門・自由な女神》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_5.html
もう、ほぼ永遠に北側の入口は閉鎖された状態が続くのかと思っていた・・・・のだが、なんと、今回、そこが開いていて、その北側の入口から出入りできたのだ。↓
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( ↑ 右手前の掲示スタンドの上部「東京都美術館」と横に書かれている部分、今回は蛍光灯かと思われる照明が点灯している。)
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     ↓↓↓
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  なぜ、今回は、北側の出入口が開いていたのか。 ひとつの可能性だが、企画展棟では「ブリューゲル展~画家一族150年の系譜」が開催されていたのだが、公募展棟の方のどこかで東京芸大の何だかが開催されていたようなのだ。 東京芸大は、東京都美術館の北口を出てすぐ西側の南に美術学部・北に音楽学部があり、JR・京成・東京メトロの「上野」駅から東京都美術館に入るには普通に歩けば南口に来るが、東京芸大から東京都美術館に出入りするには北口からの方が便利なのだ。もしかすると、それでかもしれない。
   この北側の東西に長い黒枠の棟は東側の企画展棟・西側の公募展棟と調和してなかなかいいと思うのですが、これは前川國男が設計して1975年に竣工した時からものもなのか、それとも、後から増築したものなのか、どちらなのでしょうね・・・・・。

   この北側の入口を入ってすぐの所に上下の階に移動する階段があり、北側の入口を入ってすぐ右に先に述べた「カフェ Art」がある。↓
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( ↑ 奥に見えるのが「カフェ Art」 )
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( ↑ 黒枠の建物、出入口の向こう側の内部が「カフェ Art」。 その向こう左側のタイル張りの建物が事務棟

( 「旗」マークが「カフェ Art」がある場所。 その右が北側からの入口。 「カフェ Art」の西(左)の色が異なる表記の棟が事務棟。)
   北側入口の前から西側、事務棟(左向こう)と東京芸大奏楽堂(右)と東京都美術館の西側の通路というのか道路というのか、を見ると(東から西を見ると)、↓
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 ↑左手前が、北側入口や「カフェ Art」がある棟。左向こう側のタイル張りの建物が事務棟。 右側は、東京芸大奏楽堂(工事中)。 事務棟と東京芸大奏楽堂との間から事務棟への経路が絵画などの搬入路のようだ。
    東京都美術館と上野動物園の間の道路というのか通路というのかから東京都美術館の事務棟の方を見ると(西から東を見ると)、↓
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これまで来た時は、北側の出入口は閉鎖されていたので、西から事務棟の北側を通って、北よりの東西に長い黒枠の建物の出入口の至る経路は、通って行ってもどうせ閉まっているので行ってもしかたがないと考えて通らなかったのだが、北口が開いているとなると、この西側から事務棟の北側を通って進入(決して「侵入」ではない)していいのだろうか?  これまでは、事務棟の北側が絵画などの搬入口で「関係者以外立ち入り禁止」と書いてないけれども、そういうことだろうと思っていたのだが、この経路から北口に行けるということは、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていない以上は通っていいということなのか、やっぱり、通るべきではないのか、どちらなのか、はっきり明示してほしいように思う。

    東京芸大奏楽堂は、只今、保存工事中。↓
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( ↑ 北西から見たもの。)
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( ↑ 南西から見たもの。)


   東京芸大奏楽堂の西側の道路というのか通路というのかを挟んで西にある↓のお城の櫓みたいな建物は、こりぁ、いったい何だろう?
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↑ 門の右側には「東京芸術大学」と書かれています。 この門より中側に東京芸術大学の美術学部があるらしい。 東京芸大のHPを見ると、↑のお城の櫓みたいな建物は「正木記念館」というもので1935年(「ひどくさい(1931)難」、満州事変の4年後)(「いくさな(1937)がびく日中戦争」、盧溝橋事件、日中戦争開始の2年前)の竣工らしい。
※ 東京芸大HP 美術館概要 正木記念館 https://www.geidai.ac.jp/museum/concept/masaki_ja.htm
東京芸大HP 上野キャンパス https://www.geidai.ac.jp/access/ueno

( ↑ 「 i 」マークが「東京芸大 正木記念館」  「 i 」マークにするか「旗」マークにするか迷ったが、外観を見ると、由緒ありげな感じなので、とりあえず、「 i 」マークにした。 )

  (2018.2.8.)

   次回、倉庫型?博物館動物園駅南出口。エスカレーターは静止して乗りたい http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_7.html


☆ 東京都美術館と「ブリューゲル展」
1.一族と非一族。「ブリューゲル」と「シュトラウス」・「小堀」 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_1.html
2.日暮里乗りかえJR上野へ。東京文化会館前の像は安井誠一郎。http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_2.html
3.要塞 動物園前交番。仁こそ人の安宅vs裁判所・警察。五重塔 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_3.html
4.球形オブジェ。「蹴ったらあかん」。私立の美大なんぞ行くな! http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_4.html
5.正確に描くP=ブリューゲル1世とありえない木造「はなの舞」 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_5.html
6.カラフルな内壁・北口・カフェArt・「真珠をブタやるな」 〔今回〕
7.倉庫型?博物館動物園駅南出口。エスカレーターは静止して乗りたい http://tetsukenrumba.at.webry.info/201802/article_7.html

☆ 東京圏の美術館・博物館
東京都
東京都美術館(台東区)(前川國男設計)とピーテル=ブリューゲル1世「バベルの塔」展
1.「ピーテル=ブリューゲル1世」とは。屋外燈の高さ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_6.html
2.上野公園内における東京文化会館と東京都美術館 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_7.html
3.美術館へのアプローチ、「囲う」手法による美術館領域 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_8.html
4.高さを競う愚か、美術展と音楽会、公立進学校のメリット http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_9.html

東京都美術館と「ボストン美術館の至宝展」(台東区)(前川國男)
1. ゴッホと佐伯祐三の「郵便配達夫」http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_1.html
2. とがったオブジェは端 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_2.html
3. なぜルノワールか。発掘して自国に持ち帰る是非。http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_3.html
4. 東面のプランター http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_4.html
5. 北口・博物館動物園駅・池田家黒門・自由な女神http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_5.html
6. 通用門・事務棟・西面・公募展棟南面・椅子の背が窓から見える窓http://tetsukenrumba.at.webry.info/201710/article_6.html

国立西洋美術館「常設展」「ル・コルビュジェの芸術空間」展。
1. 展示作品と美術館の調和 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_1.html
2. 新館と中庭 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_2.html
3. モネの睡蓮は・・ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_3.html
4. ロダンの「考える人」って・・ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_4.html
5. 免振装置 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_5.html
6. 西美にルーツがある? と思える前川國男の建築 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_6.html

国立新美術館(港区)と「安藤忠雄展」
1.大江戸線「六本木」駅と千代田線「乃木坂」駅 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_7.html
2.外の円盤と屋内の逆円錐形の連動 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_8.html
3.逆円錐形の内部。ワイヤーの安全性 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_9.html
4.復元「光の教会」。信仰の教会と結婚式場用「教会」を一緒にするな。http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_10.html
5.「挑戦」させてもらった男と、させてもらえなかった男 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_11.html
6.別館(旧陸軍歩兵連隊兵舎)、光線で変化 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201711/article_12.html

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≪ 駐在は定年間近い巡査で、被害者が余所者(よそもの)だと知ると、いとも冷ややかな態度になった。
「盗まれたのはスケッチブックだそうじゃが、その中に一万円札でも入っとったんかね?  そうでもないのやったら、被害額はなんぼかいの」
「スケッチブックそのものの値段は大したことありませんけど、私にとっては大切なものです」
 美穂子はムキになって言った。
「あちこちを旅行した時のデッサンですからね、もう二度と描けないのですよ」
「ほんじゃから、被害額はなんぼですかいうてるじゃないですかいの」
「そんなこと、私に分かるはずありませんよ。値打を決めるのは、私じゃないのですもの」
「したら、誰ですかいの?」
「そりぁ、絵を買ってくださる人です」
「それはどなたですかいの?」
「そんな人まだいません」
「それじゃったら、値打はないんと違うかいの」
「でも、とにかく盗まれたことには変わりないのですから、犯人を捕まえてくださいよ。あなたお巡りさんなんでしょ?」
「分かりました。そしたら、一応盗難届を書いといてくださいや。盗品が見付かりしだい連絡しますよってな」
「そんな・・・・・私はいつまでもここにいられるわけじゃないんですからね、早く捜してください」
「そりぁ無理じゃがの。この島にはわし一人しかおらんのじゃけ。どうにもなりませんがの」
「だったら、本署の方から応援を呼んだらいいじゃありませんか」
「あんたねえ、たかがスケッチブック一冊のために、本書から捜査員を呼ばせるつもりですかいの。ちょっとおかしいんと違うかいの」
「おかしいとは何ですか、おかしいとは・・・・・」
 駐在も美保子も、すっかり感情的になって睨み合ったところに、安住が顔を出した。・・・・ ≫
(↑ 内田康夫『赤い雲伝説殺人事件』1985.第1版、2010.4.10.改訂版 廣済堂文庫 ↑) 

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