国立西洋美術館 常設展とル・コルビュジェの芸術空間展【3/6】「モネの睡蓮」はなぜ迫力があるのだろう

[第308回] 東京圏の美術館・博物館(10)‐3
[9]  ル=コルビュジェは、国立西洋美術館の常設展示館だけでなく、企画展示館、それに、演芸館を中庭をはさんで3方に設立し、常設展示館はピロティー方式で1階部分には自由に入れるようにし、中庭部分にも自由に入れるようにするという案を考えていたようですが、今現在では、国立西洋美術館本館は、そのピロティー方式の柱の周囲を囲んで「屋内化」され、又、前川國男設計の新館と、事務棟とで中庭部分は取り囲まれ、中庭部分に自由に入ることはできませんが、しかし、上野公園自体を「中庭」と考えると、常設展の美術館である国立西洋美術館と、企画展の美術館である東京都美術館、それに、音楽ホールである東京文化会館が上野公園の中の遠くない場所に立ち、その間は、自由に人が通れる庭の状態になっており、ある程度、ル=コルビュジェの発想は実現しているとも言えます。
   前川國男設計の新館ですが、ル=コルビュジェ設計の本館の北東部と接続されており、国立西洋美術館の本館1階の中央部で常設展に入館して2階に上がり、本館2階をぐるっと一周した後に本館2階の北東部で新館の2階にそのまま入れるようになっているのはわかるのですが、その新館は、正方形や長方形の建物に渡り廊下のような部分で本館と接続されているのではなく、北東部に頂点がある「L」字型の形状をしていて、その「L」の辺の片方が本館の北東部と接続し、もうひとつの辺が北部で東西に延びて、その西の方の2階に休憩所と階段があって、その西側に「版画・素描・小企画展」スペースが南に少し出るという形になっています。コルビュジェ設計の本館のような正方形や長方形の形状の建物を本館につなぐのではなく、「L」字型の建物をその一辺で本館とつなぎ、それぞれの辺の内部が常設展示場になっているというのは、なにゆえ、そういう造り方にしたのか・・と思ったのですが、これは、コルビュジェが常設展示館と企画展時間と演芸館とで中庭を間にはさんだ構成にしようと考えていたことと、 「巡回する美術館」として、美術館の内部を訪問者が巡回しながら美術展示品を見てまわる美術館にしようと計画したものを踏襲した結果ではないか。

[10]  国立西洋美術館には、10年程前に企画展の展示を見学に来たことがあるのですが、企画展の展示場所と常設展の場所は別になっており、企画展の展示場所は地下にあり、本館の1階から降りるようになっています。 はて、この地下の企画展の展示スペースというのは、コルビュジェが本館を設計した時からあったものなのか、それとも、後に造られたものなのか・・・・・ 結論を言いますと、後から作られたようです。《ウィキペディア―国立西洋美術館》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8 に、≪ 1997年には、本館前庭の地下に企画展示室がオープンし、以後、特別展はここで行われている。≫と出ている。
   常設展の美術館と企画展の美術館の2つがそこにあって、本館1階の「ミュージアムショップ」と「カフェ すいれん」がその2つの共用となっています。

[11]  さて、展示されている絵画・彫刻ですが、本館1階のカフェの名称が「すいれん」。 これは、新館2階の北部の「モネの絵画」の部屋に飾られている、クロード=モネの「睡蓮」(1916年)による名称でしょう。 常設展のチケットに描かれている柄は、こちらは「睡蓮」ではなく、モネの「舟遊び」(1887年)という女性2人が舟に乗っている絵で、モデルの女性2人はモネ夫人が前夫との間にもうけた娘2人らしい。いずれも、「松方コレクション」によるものらしい。 この常設展に出ている絵で、これや! というものを選べと言われると、やっぱり、この「モネの『睡蓮』」だと思う。 そうでなければ、この「舟遊び」の絵になるのではないか。
   それで。 このモネの「睡蓮」の絵だが、大変、迫力がある絵だと思ったのだ・・・・・が、どこが迫力があるのかと言われても困ってしまう。 そもそも、対象は、池に浮かぶ睡蓮という植物であり、キリストやモーセが描かれたような宗教画ではないし、魅惑的な女性の絵でもなく、侵略者に虐げられる民衆の怒りの姿を描いたような絵でもない。 あくまでも、植物の絵であり、それも、猛々しいような植物ではなく、あくまでも、池に浮かぶ睡蓮の絵なのだ・・・・・が、そうであるが、迫力があるのだ。 この絵なら、何度見ても見飽きないのではないかと思うが、この迫力はどこから来るのか、一度や二度ではなく、この上野に常にあるのだから、何度か来て見て行くとわかっていくのかもしれない。
   ミュージアムショップでは、あんまり買い物はしないでおこう・・・・などと思ってきたが、つい、帰りに、このモネの睡蓮のA4サイズの複製を買ってしまった・・・・。さらに、額は要らないと思って絵だけ買って帰ったが、やっぱり、額に入れた方がと思って、船橋駅の南側のロフト2階の店まで行って額まで買ってしまった。

   ちなみに、「モネの睡蓮」なんて、そんなものすごいものが、日本にあったのか・・・・なんて思ったのだが、『国立西洋美術館 公式ガイドブック』(2009. 淡交社)によると、実は、モネは睡蓮が好きで、自宅の庭に人工の池を作ってセーヌ川の支流から水を引き込んで睡蓮を育てて、そして、描いた睡蓮の絵は、なんと、200点以上・・・・だそうで、そのうちの1枚がこの上野の国立西洋美術館にあるもの・・・・らしい・・・・が、200点以上ある睡蓮の絵の1枚だからといって、「たいしたことない」ことはない。たとえ、200点以上ある「睡蓮」の絵の1枚であったとしても、相当のものであるのは間違いない。

[12]  ルノワールの『アルジェリア風のパリの女たち』(1872年)という絵がある。 「アルジェリア風」なのか、「パリの」なのか、なんかややこしいのだが、≪・・・このときルノワールはまだアフリカを知らなかった。そこで、身近なパリのモデルたちにそれらしい服装をまとわせ、アラブ風の絨毯や装飾小物を描き込んで、架空のアルジェリアをこしらえ上げた。19世紀のオリエンタリズム(東方趣味)とは、ヨーロッパが異文化に対して投げかけた身勝手な空想上のイメージだったのだ。・・・≫(『国立西洋美術館 公式ガイドブック』2009.淡交社)というのだが。 普通、絵は写真ほど正確には描写できないものだと思うのだ。芸術的価値はあっても、男性から見た女性の肉体的な魅力といったものは、写真なら写せても、絵画には写せないのではないかと考えがちなのだが、この絵などはそうではないのだ。 どうすれば、それが描けるのか、もし、自分が描くならば、どうすればそのように描けるのか・・・・と考えてもよくわからないのだが、写真よりも魅惑的な表現がされた絵が現実にそこにあったのだ。

[13]   少し前に、東京都美術館で『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを越えて―』が開催されましたが、
〔1.「ピーテル=ブリューゲル1世」とは。屋外燈の高さhttp://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_6.html
2.上野公園内における東京文化会館と東京都美術館 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_7.html
3.美術館へのアプローチ、「囲う」手法による美術館領域 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_8.html
4.高さを競う愚か、美術展と音楽会、公立進学校のメリット http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_9.html  〕
そ の「バベルの塔」の絵の作者 ピーテル=ブリューゲル1世 の息子、ピーテル=ブリューゲル2世とヤン=ブリューゲル1世の二人とも画家で、その兄の方のピーテル=ブリューゲル2世の絵『鳥罠のある冬景色』が、本館の2階にあります。 父親のピーテル=ブリューゲル1世の『バベルの塔』とか、『農民の婚宴』などとは、親子でも、「芸風が違う」というのか、少々、感じが違います。
   東京都美術館での『ボイマンス美術館蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展』では、「ピーテル・ブリューゲル1世」「ピーベル・ブリューゲル2世」という書き方がされていましたが、国立西洋美術館 企画・監修『国立西洋美術館 公式ガイドブック』(淡交社)では、「ピーテル・ブリューゲル(子)」という書き方がされています。

[14]  新館1階の東側の棟の「20世紀の絵画」という部屋には、ピカソの『男と女』(1969年)、ジャン=デュビュッフェ『美しい尾の牡牛』(1954年)なんてのがあるのだが、小学生の時、ピカソの絵というのは、うまいのかすばらしいのか、単に無茶苦茶描いてるだけなのか・・・、なんか、ようわくわからん! と思ったのだが・・・・・、今、見ても、うまいのか無茶苦茶描いてるだけなのか、やっぱり、なんかよくわからん。
   ≪うまいのか、へたなのか、さっぱりわからない。 ピカソにもそういう作品があったが、このデュビュフェの絵(『美しい尾の牡牛』)はたしかに見る者をとまどわせる。これではまるで子どもの描いた作品みたいではないか。≫と国立西洋美術館 企画・監修『国立西洋美術館 公式ガイドブック』(2009.淡交社)には書かれており、国立西洋美術館 協力『国立西洋美術館を遊びつくす』(2017.6.1.セブン&アイ出版)にも、「らくがき? それとも、アート?」なんて書いてあるわけだ。 やっぱり、同じように思う人はあったのだ♪

[15]  遠藤周作『聖書の中の女性たち』(講談社文庫)の中に「ヴェロニカ」という話がある。『新約聖書』を読んでも、ヴェロニカの話は出てこない。 カトリックの教会堂では、たとえば、ロンドンのウエストミンスター大聖堂(カトリック)(イギリス国教会の「ウエストミンスター寺院」とは別)では教会堂の中の柱にキリスト受難の絵が刻まれていたが、そこに、キリストが十字架をかついでゴルゴタの丘まで歩く際に、3度つまづいたという話が描かれていたのだが、これも『聖書』の中にそういう話はなく、カトリックの教会で語られるようになった話ではないかと思うのだが、ヴェロニカの話もまた、『聖書』を読んでも見当たらず、カトリックの方で語られてきた話ではないかと思う。ヴェロニカとは、
≪ それは紀元30年、四月七日、金曜日の午前十一時頃でした。みなさんにはご説明するまでもないと思いますが、その時、キリストは二人の囚人と共にゴルゴタの丘で処刑されるため、ピラトの総督官邸から半キロほど離れた石の多い、まがりくねった路を十字架を担わされて、歩かねばならなかった。この十字架は記録によりますと、日本の木材から成りたっていて、縦木は約十尺、横木は約七尺、重さ七十キロあったと言われています。当時の受刑者は、この十字架を自分が殺される処刑場まで運ばねばならないのです。・・・・・
   丘にかかる時、再度、膝を折ったキリストはもう、たち上がる力のないように見えました。人々はこの時、シモンとよぶ農夫に十字架の片一方をかつがせたと言うことです。シモンはこの命令に反抗しなかった。おそらくこの苦役を拒絶すれば人々から撲り殺される恐れがあったためでしょうが、力のない眼つきで彼の助けを哀願しているキリストの痛ましい姿が彼の素朴な同情を湧かせたのでしょう。これに力をえて、やっと倒れた十字架はふたたび、のろのろと動きはじめました。
   その時です。
   道の左側にならんでいる家かげから一人の女が走りでてきました。
   P・ベルトの『キリスト伝』ではこの場面を次のように伝えています。
「婦人は道路を遮ろうとする兵士には頓着せず、キリストに近づいて、変わり果てたその姿をしばらく眺めていたが、泥と唾と血のしたたる彼の顔を自分の額を蔽っていた布で拭ってやった。イエズスの眼には感謝の色が漂った。
   そして彼女は家に戻り、さっきの布をみると、その上にはキリストの顔が写されていた。青白い悲しげな表情、悲しみの姿がそのまま写しだされていた。キリストの弟子はこの出来事を記念するため彼女をヴェロニカと呼んだ」
   これがヴェロニカです。ルオーやその他の画家は、キリストの苦痛の表情をそのまま残した彼女の手巾(ハンカチ)をそのまま描いたのです。・・・・・≫
( 遠藤周作『聖書のなかの女性たち』 講談社文庫 「ヴェロニカ」 )
  その「ヴェロニカ」の絵が掲げられていた画廊を遠藤周作が訪ねた時の話が出ているのです。
≪  平日の夕暮ですから、画廊はひっそりと静まりかえっている。 ぼくの他には四、五人の客が薄暗い部屋のなかをたちどまったり、ゆっくりと歩いたりしているだけです。片隅では赤いベレー帽をかぶったお嬢さんが一つの絵の前でいつまでも熱心にたたずんでいました。・・・・・
   そう・・・・あの時も人影がまばらでひっそりと静まりかえっていたっけ。そしてあの時見た幾点かの絵が今日、海を遠く離れた日本に運ばれてきたのだな――そんなとりとめもないことを思いだしながら眼をあけると、先程と同じように赤いベレー帽をかぶったお嬢さんが、食い入るようにある絵の前にまだ、たたずんでいるのです。
(どんな絵を見ているのかな)
   少し好奇心に駆られて、そっと彼女のそばに近寄ってみますと、このお嬢さんが憑かれたように見詰めていたのは――
   茨の冠をかぶせられ、苦痛と悲しみに耐えたキリストが何かを訴えるような眼差しでこちらを眺めている「ヴェロニカ・・・・・」と題する絵なのでした。それは言うまでもなく、十字架を肩に背負わされ、人々の罵声や怒声の中をゴルゴタの丘まで登らされた時のキリストの辛い表情なのです。だがこの青ざめた、悲哀にみちた顔をルオーは好んで「ヴェロニカ」あるいは「ヴェロニカの布」と題して幾点も描いたのでした・・・・・≫
(遠藤周作『聖書のなかの女性たち』 講談社文庫 「ヴェロニカ」 )
   遠藤周作『聖書のなかの女性たち』の「ヴェロニカ」は、高校1年の時の「現代国語」の教科書に掲載されているもので読み、それがきっかけで、『聖書のなかの女性たち』を一通り読みました。遠藤周作というと、『ユーモア小説集』とか『狐狸庵閑話』とかそういうおふざけの話を書いている作家かと思っていたら、そうではなかった。『聖書のなかの女性たち』から、そのほかの遠藤周作の小説を読むようになったのですが、この「ヴェロニカ」の話に出ている情景。 ある画廊で、ひとりの女性が、一心に「ヴェロニカ」の絵を見続けていた・・・という、本来、美術館で絵を見るというのは、こういう見方をするものではないのか・・・・。 美術館の絵を見る話は、遠藤周作の『聖書のなかの女性たち』「ヴェロニカ」と、あとは、『フランダースの犬』の話がありますね。 やっぱり、美術館で絵を見るというのは、押し合いへし合いの企画展で見るものではなく、人がいくらかはいるけれども、いつまでも好きなだけそこで見ていることができる常設展で見るものではないかと思いました。  国立西洋美術館は企画展のスペースと常設展のスペースが別になっているのですが、企画展の方は相当混んでいたようですが、常設展は、ある程度は人がいますが、落ち着いて見てまわることができます。 『聖書のなかの女性たち』の「ヴェロニカ」の場面のような見方で絵を見ることもできます。

[16]   
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   国立西洋美術館は、免振装置が建物につけられたはずですが、展示されている彫刻作品の下の台座にも免振装置がつけられています。↑ 建物が免振装置で揺れを小さくすれば、あえて、作品の下にもつけなくてもいいということはないかとも思ったのですが、ついています。
   常設展では、「フラッシュ等の光を発する撮影、三脚、一脚を用いての撮影」「作品汚損の恐れがある接写などの撮影」「歩行(移動)しながらの撮影」「他のお客様の鑑賞を妨げるような撮影や行為」「カメラ付携帯電話や連射などで特殊なシャッター音や大きなシャッター音のするカメラを使用し、他のお客様の鑑賞を妨げるような撮影」でなければ、寄託作品で撮影禁止の表示がないものは写真撮影してもいいらしい・・・のですが、逆に、常設展の場合、見たければ、また、見に来ればいいわけですし、写真で撮ったものよりも、心に残ったもの、頭に残ったもの、眼に残ったものの方がより大事であり、写真を撮ることよりも、そこにあるものを見ることの方が大事と考えて、撮影はしませんでしたが、↑は免振装置の方を撮りたいと思って撮影させてもらいました。

[17]  今回、訪問時、どの絵の前でだったか、間違ってフラッシュを発光させて驚いていた人がいました。 何か月か前だったと思いますが、地下鉄のホームで地下鉄の電車を撮影しようとした中学生だったかが先頭車両の前からフラシュを発光させてしまい、運転手が激怒したというニュースが出ていたことがありました。 前に、上野動物園に行った時も、パンダ舎の前で、写真撮影はかまわないが、フラッシュは使用しないでくださいと係員が言ってもフラッシュを発光させる人があったのですが、これらの原因は、
(1) 昔のカメラは、購入時にはフラッシュは装着されておらず、フラッシュを発光させたい時は別にフラッシュをとりつけて発光させたが、その後、デジカメが登場する直前くらいにおいては、フラッシュはカメラについている方が普通になったが、その場合でも、フラッシュを発光させる操作をしなければフラッシュは発光しなかった。 それに対して、最近のデジカメでは、購入時においては、「自動発光」というカメラが自動的にその場所の明るさを感知してフラッシュを発光させるかさせないかを判断するという設定になっている。
(2) 取扱説明書をよく読まないで使用始める人が多く、フラッシュを発光させない設定にするにはどうすればいいかわからないという人がけっこういる。
(3) なおかつ、動物園などでは、せっかくここまで来たのだからと思って、最初の設定のままのカメラで撮影してしまうケースが少なくない。(これは、美術館では多くないのではないかと思う。)
(4)  「自動発光」に設定されている場合でも、その場所がけっこう明るいと、発光しないだろうと思い込んで撮影すると、思いのほか、発光してしまう、ということがある。 多くの人間が思っているよりも、「自動発光」の設定の時には、発光する場合が多い。 地下鉄のホームなどは照明でけっこう明るいので、「自動発光」の設定でも発光しないのではないかと思って「自動発光」で撮影して発光させてしまうというケースがあるのではないかと思う。 ここは明るいから発光しないだろうと決めつけない方がいい。
・・・・これらが原因ではないかと思う。
   この対策として、
<1>  購入時の「自動発光」の設定から、その場所がどういう状況であれ発光しない「発光禁止」の設定に変更するのは、取扱説明書を最初から最後まで熟読して完全にカメラの機能を習得しないとできないというほど難しいものではない。 また、どのカメラでもこの操作はそれほど変わらないと思われる。
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↑  は私が使用しているデジカメの背面であるが、赤丸で囲んだ右下の丸い所の右の「⚡」雷マークを押すと、↓のように「発光禁止」・「自動発光」(AUTO)・「強制発光」・「スローシンクロ」・「アドバンスフラッシュ」と5つ出て来るので、
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購入時の「自動発光」(AUTO)では、カメラが自動的に感知して発光することがあるので、美術館の常設展の絵や動物園の動物を撮影する時、電車を(特に前から)撮影する時は、「自動発光」から「発光禁止」に設定を変更してから、撮影するべきです。
<2>   もうひとつ。 電車の場合、運転手が前からフラッシュで照らされて幻惑されると大変危険なので、人間のやることに間違いがないということはないので、電車は前と後ろはそれほど変わらないので、終点の駅に着いて運転手も降りるだけという時以外は、電車は前から撮影しないで、せめて、後ろから撮影するようにした方がいいのではないか。車掌はフラッシュで幻惑されてもいいというものでもないとしても、運転手よりは危険は少ないので、運行中の電車をあえて前から撮影することはないのではないか。 
<3>  デジカメのメーカーは、販売時、「自動発光」(AUTO)の設定にして販売しており、「発光禁止」にしようとすると、購入者が設定を変更しないといけないが、これでは、取扱説明書を読まずに使う人は「発光禁止」にする方法が分からず、旅先などで、せっかく来たのだからという気持ちから、だめだとわかっていても「自動発光」の設定で撮影してしまうということがあると思う。 デジカメのメーカーは、販売時、「自動発光」の設定にして販売するのではなく、「発光禁止」の設定にした状態で販売するようにした方が良いのではないだろうか。
<4>   鉄道会社は、「鉄道ファン」を増やそう、カメラの操作の能力が十分でない人にも「撮り鉄」として鉄道の写真を撮らそうとしているが、片方で、「撮り鉄」をふやそうとして、他方で、電車の正面からのフラッシュを使用しての撮影は危険であると運転手が激怒するというのは、やっていることが矛盾しているようなところがある。運転手は安全運転が第一であり、激怒する気持ちはわかるが、鉄道会社としては、電車の正面からフラッシュを使用しての撮影はやめてもらいたいこと、それに、「自動発光」から「発光禁止」に切り替える方法の説明を、駅などに掲示するなどしてはどうか、と思う。
   美術館の場合、写真を撮りに行くのではなく、見に行くのだから、特にこれは撮っておきたいというもの以外は撮影する必要はないと思うが、絵画は今の人間が見るだけではなく、将来の人間もまた鑑賞できないといけないので、もし、撮影するのなら、「自動発光」から「発光禁止」に設定を変更するのは、ここで説明したように、特に難しい操作ではないので、それは習得してからにしてもらいたいと思う。

   前回掲載の[8]を補足する。
[8の補足]  前回の[8]で名前をあげた フリーダムアーキテクツデザイン(株)〔本社:東京都中央区。社内公用語は大阪弁。〕https://www.freedom.co.jp/ は、ホームページに「世界でただひとつの家」というコピーをあげていたが、それにしては、やることが「アホの一つ覚え」みたいなものが多かった。 かつ、なんじゃ、こりぁあ~あ?!?!というものが多かった。 どうも、この会社の自称「設計士(さま)」の若造、及び、この会社の経営者というのは誤解しとると思うのだ。 「世界でただひとつの家」というような独創的な住宅・ほかの人間が思い浮かばないような機能性のある住宅 というのと「いくらなんでも、普通、こんなアホなことする人間、あんまりおらんぞお~お!」という家というのは、同じではないと私は思うのだが、その点について、フリーダムアーキテクツデザイン(株)https://www.freedom.co.jp/ の自称「設計士(さま)」の若造とこの会社の経営者は理解できていないのだ。 だから、アホちゃうか!?! というようなことを大威張りでやるのだ。 どうかと思うぞ。
   (2017.8.31.)

   次回、【4/4】前庭のブロンズ像。 ロダンの「考える人」て、あれは本物なのか? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_4.html
 

☆ 国立西洋美術館「常設展」「ル・コルビュジェの芸術空間」展。
1. 展示作品と美術館の調和 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_1.html
2. 新館と中庭 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_2.html
3. モネの睡蓮は・・ 〔今回〕
4. ロダンの「考える人」って・・ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_4.html
5. 免振装置 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_5.html
6. 西美にルーツがある? と思える前川國男の建築 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_6.html

☆ 東京圏の美術館・博物館
東京都
根津美術館(港区)(隈 研吾) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201603/article_1.html
新国立美術館(港区)(黒川紀章+日本設計共同体)
1.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_1.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_2.html
3.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_3.html
サントリー美術館(港区)(「東京ミッドタウン ガレリア」内。 サントリー美術館の設計は隈研吾)
上 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_6.html
下 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_7.html
畠山記念館(港区)
1. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_4.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_5.html
3. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_6.html
パナソニック汐留ミュージアム(港区)
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_4.html
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_5.html
東京国立近代美術館(千代田区) (谷口吉郎。 工芸館は陸軍技士 田村鎮)
1. 国立美術館・国立博物館とは。私の毎日新聞社への思い出 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_7.html
2. 竹橋。企画展を追いかける弊害。「茶道」と相性が合わない理由http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_8.html
3. 抹茶・緑茶と茶碗の調和。パブロフの犬みたいな「デザイナー」 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_9.html
4. 東京国立近代美術館内部、皇居への見晴らし http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_10.html
5. 東京国立近代美術館 工芸館(近衛師団司令部庁舎)、乾門 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_11.html
6・ 毎日新聞社ビルのでっかい土管の中は何? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_12.html
東京都美術館(台東区)(前川國男設計)とピーテル=ブリューゲル1世「バベルの塔」展
1.「ピーテル=ブリューゲル1世」とは。屋外燈の高さ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_6.html
2.上野公園内における東京文化会館と東京都美術館 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_7.html
3.美術館へのアプローチ、「囲う」手法による美術館領域 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_8.html
4.高さを競う愚か、美術展と音楽会、公立進学校のメリット http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_9.html

千葉県
千葉市立美術館(千葉市中央区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201307/article_2.html

神奈川県
三渓園内 三渓記念館(横浜市中区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_4.html


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