国立西洋美術館 常設展とル・コルビュジェの芸術空間展【1/6】巡回する美術館、展示作品と美術館の調和

[第306回] 東京圏の美術館・博物館(10)‐1
   東京 上野にある国立西洋美術館に行き、常設展を見学してきました。 念願かなって・・・というのか、なぜ、今まで、国立西洋美術館の常設展を見学に行けなかったのかというと、美術館の見学に費やすことができる時間と労力には限界があり、それでいて、今、見ておかなければ・・・という企画展というのがけっこうあって、そちらを優先すると、結果として、東京都美術館にばっかり行くことになってしまったのです。 それだけ、東京都美術館は魅力的な企画展を開催してきたということではあるのですが、せっかく、常設展にいいものがある美術館があるのに、それを見ずして企画展ばっかり追いかけるのは愚の骨頂!・・・と思いながらも企画展を追いかけてきてしまった愚か者。
   実は、今回も、国立西洋美術館に行くか、東京都美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展」を見に行くか、ずいぶんと悩んだ・・・・というのか、実はJR上野駅に着くまでは「ボストン美術館の至宝展」に、特に、ゴッホの「郵便配達人ジョセフ=ルーラン」を見に行くつもりでいたのです・・・・が、上野駅につくと、そこに、「ル・コルビュジェの芸術空間」展が常設展の一部として開催されているという掲示があり、まあ、やっぱり、建築屋としては、ゴッホよりもル=コルビュジェが優先だろうと神の啓示が下って、やっと、国立西洋美術館の常設展に行くことができたのでした。
   今、国立西洋美術館では、「アルチンボルド展」という企画展が開催されており、けっこう来場者が多い。なんで、そこまで・・・なんて思ったのです。 アルチンボルドさんには悪いけれども、ゴッホとかモネとかルノワールとかゴーギャンとかブリューゲルとかフェルメールとかモジリアンニとかピカソとかと比べると、どう考えても、アルチンボルドさんは知名度が低い。 私のような建築屋にとっては、ル=コルビュジェと比べても知名度は低い。それなのに、なんで、こんなに人が多いのだろうか・・・と思ったのですが、たぶん、夏休みだからではないでしょうか。隣の国立科学博物館なんて、入場するのに何十分か待たないと入れないみたいでしたが、これなんかも、「子供に人気」な企画がされていたからでしょう。 「アルチンボルド展」のアルチンボルドさんというのは、騙し絵のような絵を描いた人のようで、その点で子供に人気だったのではないでしょうか。 
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↑ 国立西洋美術館 正面(南面)。
※ 国立西洋美術館HP http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
   国立西洋美術館 「ル・コルビュジェの芸術空間」http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017funwithcollection.html
   国立西洋美術館 「アルチンボルド展」http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017arcimboldo.html
   東京都美術館HP http://www.tobikan.jp/
   東京都美術館 「ボストン美術館の至宝展」http://www.tobikan.jp/exhibition/2017_boston.html
   国立科学博物館HP http://www.kahaku.go.jp/

   ル=コルビュジェ といえば、建築の「世界三大巨匠」と言われる人3人のうちの1人で、しかも、今回、「ル・コルビュジェの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」として上野の国立西洋美術館を含めて世界7か国(スイス・フランス・ベルギー・ドイツ・アルゼンチン・インド・日本)の17の建物がユネスコ世界遺産に認定されたばかりというもの。 又、「世界三大巨匠」としても、フランク=ロイド=ライトさんというのは、今は愛知県犬山市の明治村に玄関ホール部分だけ移築された帝国ホテルの設計者であって〔博物館明治村 帝国ホテル中央玄関 http://www.meijimura.com/enjoy/sight/building/5-67.html 〕、サイモン&ガーファンクルの「フランク=ロイド=ライトに捧げる歌」なんてのまである人として有名であり〔《YouTube―So long, Frank Lloyd Wright - Simon & Garfunkel  cover (フランク・ロイド・ライトに捧げる歌) 》https://www.youtube.com/watch?v=4uplgwEf-6g 〕、建築業界に勤めてきた人間でなくても名前くらいは誰でもどこかで聞いたことがあると思う。 ル=コルビュジェは国立西洋美術館の設計者にして東京都美術館・東京文化会館・熊本県立美術館・紀伊国屋書店本店(新宿)などの設計者の前川國男などの師匠であり、建築の本には、「ピロティー」だとか「自由な間取り」・「自由な立面」だとか様々な提言をした人として知られているのに対して、もうひとりは、何といいましょうか、京極高次みたいなところがあるわけです。京極高次とは何者か。織田信長の妹ということになっていた(が実際はメカケだったのではないかとかいう説もあるという)お市の方が浅井長政に輿入れして生まれた3人の娘、浅井三姉妹の結婚相手というと、長女の茶々は豊臣秀吉の側室になった淀殿。これは一番有名。まず、長女の相手は豊臣秀吉。あとの2人だが、三女の江(ごう)の相手は徳川幕府二代将軍の徳川秀忠とこれも有名人・・・で、二女の初の相手がよくわからん。浅井三姉妹の結婚相手は、豊臣秀吉・徳川秀忠と、あとひとり、誰だっけ? というそのあとひとりが京極高次だったのだ。で、うかつなことを言うと怒られるかもしれんが、建築の「世界三大巨匠」というのも、フランク=ロイド=ライトとル=コルビュジェと・・・・、あとひとり、誰だっけ? みたいなところがあるのだが、あとひとりは、ミース=ファンデルローエ。 建築の世界で生きてきた人間なら知ってるのではないかとも思うが、2010年のこと、千葉市中央区鵜の森町の新華ハウジング(有)〔建設業。2013年11月に倒産〕にいた時、ロットリング社のシャープペンシルが使いやすいと思うという話をしたところ、同社にいたS井さん(男。当時、40代前半。自称「建築業界のベテラン」「図面については超一流」)が「ロットリングていったい何?」と言ったので、「はあ?」「はあ~あ???」と思ったことがあったのだが、そんなもので、知らん人間もいるだろう。〔まあ、「自称」てのは、そんなもんだ。1989年、小堀住研(株)の千葉支店柏展示場にいたS川(男。当時、30代後半)なんて、実際はニチゲー(日大芸術学部)卒なのに「私、早稲田の建築でてますから」と客宅で自称したらしいし、1990年、東京支店自由が丘営業所にいたK藤(男。当時、20代前半。近畿大学経済学部卒)は前所属営業課の課長から指示されたと言って、宅地建物取引主任者(→宅地建物取引士)の資格を取得していない(登録していない、主任者証の交付を受けていないのはもちろん、試験にも合格していない)にもかかわらず、「ぼく、宅建持ってますから」と言いまくっていたが(小堀住研(株)〔→エスバイエル(株)→ヤマダエスバイエルホーム(株)http://www.sxl.co.jp/ 〕は建設業の会社で宅地建物取引業の会社ではなく重要事項説明とか重要事項説明書の記名押印・37条書面の記名押印をするわけではないから詐称してもいい、宅地建物取引業法違反にはならないからいいとK藤は思っていたかもしれないが、国家資格の詐称は軽犯罪法http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO039.html 第1条第15号に抵触すると思われるのだが、そのあたりも考えて詐称していたのか?・・・というと、考えていなかったのではないかと思うが)、まあ、その類の「自称」は珍しくもない。〕昔から、住宅建築業の営業には「柱と梁の違いもわからんくせして、なぜか売ってる」もしくは「敷居と鴨居の違いもわからんくせして、なぜか売ってる」なんて言われる人がいたりするのだが、私はS井さんが「建築業界のベテラン」などと評価されるような動き方をしているとは思わなかったし、ましてや、「図面については超一流」だなどとは思わなかったが、ロットリングを知らなくても営業はできるかもしれないが、建築業界に勤めてきた人間なら、やっぱり、普通は知ってると思うのだが、S井さんは知らなかったのだ。だから、「世界三大巨匠」も知らない人もいるかもしれない。
   で、その「世界三大巨匠」の3人目の「あと、ひとり、誰だっけ?」の京極高次みたいなミース=ファンデルローエさんは、建築業界に勤めてきた人間か建築関係の学校に行った人間、建築関係の資格を取得した人間なら知っている方が基本でも、一般の人では知らない人の方が多いのではないかと思うが、ル=コルビュジェは、一般人でも知っているのではないかと思ったのだが・・・・。 今、国立西洋美術館がユネスコ世界遺産に認定されたということで、郵便局ではユネスコ世界遺産・国立西洋美術館の記念切手を販売している。私も1シート購入したのだが、その際、窓口で、「ル=コルビュジェの記念切手を1シート、お願いします」と言うと、「え?」「え?」と何回もきき返されて、「世界遺産の切手」と言うとわかってくれた。郵便局の窓口のねーちゃんをいじめてもしかたがない。郵便局の窓口のねーちゃんは「ユネスコ世界遺産」は知っていても「ル=コルビュジェ」は知らんのだ。だから、郵便局の窓口で記念切手を買う時は、「ル=コルビュジェの」と言うのではなく「世界遺産の」と言った方がいい。まあ、建築屋の仕事をしてきた人間なら、ロットリングくらい知っている方が普通だと私は思うが、知らん人もいるわけだから、ましてや、建築の仕事をしてきたわけでもない郵便局のねーちゃんがル=コルビュジェを知らなくても、責めるわけにもいかんだろう。

    前回、東京都美術館で開催された企画展「ブリューゲル『バベルの塔』」展には、上野公園は旧寛永寺の敷地であることから、旧寛永寺の正面から入って進むべく、京成「上野」駅から上野公園を進んで行きましたが、今回は、JRの京浜東北線快速に秋葉原で乗り換えて行きました。 平日昼間は山手線と並行して走る区間は快速になっている京浜東北線に秋葉原から乗ると次が上野。 その前より(北より)の階段を登って左を見ると、その目の前に東京文化会館が見える。↓
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   実際のところ、東京文化会館・国立西洋美術館・国立科学博物館・東京都美術館・東京国立博物館に行くには、京成「上野」駅よりもJR「上野」駅の公園口で出た方がずっと近い。 かつて、京成に「博物館動物園」駅というのがあって今はなくなったが、そういう駅を京成が作ろうとした気持ちはわかる。
   JR「上野」駅の公園口改札を出て信号のある横断歩道を渡ると、そこに東京文化会館(前川國男設計)がある。↓
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   その向かい(北側)に、国立西洋美術館が見える。↓
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   そして、最初の正面にたどり着きます。↓
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   今回、企画展として企画展スペースで「アルチンボルド展」が開催されていましたが、「ル・コルビュジェの芸術空間」展は、常設展スペースの方、新館の「版画・素描・小企画展」スペースでの開催で、「小企画展」というだけあって、それほどたいそうなものではなかったのですが、絵画や彫刻と美術館の建物の両方を味わう、という姿勢で来たものとしては、その小企画展の説明を見て、なるほどと思うものがあり、「ル・コルビュジェの芸術空間」展を見た上で、国立西洋美術館を考えると、それでこうなっているのかとわかるものがありました。
   まず、
[1] 入館すると、中央に常設展の入口があるのですが、そこが天井の高いホールになっていて、彫刻が難点か置かれている。 その脇の階段を上がって行くと、右にも左にも展示があり、そして、別棟への通路もある。どちらに進むべきなのかとも思うが、「順路」としては右周りに一周まわってから別棟に進むというものらしい。これは、ル=コルビュジェが巡回する美術館として、螺旋状にまわって見て行くということを考えたことによるらしい。
   実際、美術品の配置は、この「順路」に従って進むと、「19世紀ホール」(オーギュスト=ロダンの彫刻)⇒本館2階「14-16世紀の絵画」⇒「17世紀の絵画」⇒「18世紀の絵画」⇒新館2階「19世紀(ロマン主義~印象派)」⇒「モネの絵画」⇒「版画・素描・小企画展」⇒「近代の彫刻」・「19世紀の絵画(印象派以降)」⇒「20世紀の絵画」 + 前庭「ロダンの彫刻」 と時代をだどりながら進むことになるようです。

[2]  建築は何らかの使い方がされてこそ建築であり、建築だけ保存されても、「保存している」と言えない面もあります。東大の本郷の赤門は、もともとは加賀前田家屋敷の赤門だったらしいけれども、今は東大の赤門として利用されているからこそ、赤門が生きているように思えます。これを思ったのは、港区に都営三田線「御成門」という駅があって、その少し西に「御成門(おなりもん)」という門が実際に立っているのですが、増上寺の北側の門だったらしいのですが、北側の門といっても、江戸城が増上寺より北側にあったことから、将軍がこの門から増上寺に入るということで「御成門」と言われたらしいのですが、門だけが保存されていて、その下を人が通ることはないわけです。 そうなると、その門は保存されているのかされていないのか微妙です。たとえ、用途はいくらか変わったとしても、「加賀前田家屋敷の赤門」が「東大の赤門」として今もその下を人が行き来しているように、今も人が通ってこそ「門」ではないかと思ったのです。 建物も何らかの使用がされてこそという面はあるし、単に建築だけ保存することは難しいが何らかの施設として利用しながらなら保存できるというケースもあると思います。 しかし、日本におけるアール=デコ建築の代表のように言われるJR山手線「目黒」駅の東のあたりにある東京都庭園美術館は、もともとは皇族の屋敷だったものを今は美術館として企画展を開催しながら、美術館であるとともにアール=デコ建築の建物もまた公開しているという方法をとっているのですが、今となっては10年程前になってしまいましたが、見学に行った時、どうも、その時の展示と建物が合っていないという印象を受けたことと、展示と建物のどちらを見るべきなのか、私が建物の方に比重を置いて見に行ったからということもあったかもしれませんが、展示と建物が調和していないように思えた、ということがありました。
   それに対して、国立西洋美術館は、これはあらかじめあった建築を残して美術館にした建物ではなく、最初から美術館として建てた建物、それも、「松方コレクション」と言われる松方幸次郎が集めた西洋美術作品を展示するためにル=コルビュジェが設計して建てたものが発祥であり、コルビュジェはどういうものを展示するか知った上で設計したわけですが、展示されているものと美術館の建物が調和している、というよりも、その作品と建物が合わさってひとつの作品になっています。 もっとも、それぞれの絵画・彫刻の作成者はそれを国立西洋美術館というひとつの作品のパーツとして作ったつもりはなかったでしょうし、美術館の建物と絵画や彫刻が調和するのはいいのですが、あまりにも一体化した印象を持つと、今度は、はて、その絵画や彫刻というのは、その建物とセットでなければどういう存在だったのだろうか、その絵画や彫刻の作者はそこまで他のものと一体化して欲しかっただろうか、といったことも考えることになりますが、絵画や彫刻それぞれとは別に、美術館の一部として、美術館の構成要素のひとつとして配置されています。
   もっとも、今、見てまわって、今の建物と調和していたとしても、ル=コルビュジェが設計したのは本館であって、本館と続きになっている新館は前川國男設計によるものではあるのですが、ル=コルビュジェが本館を設計した時から、展示作品と美術館の建物の調和、美術品と建物との全体で芸術作品を作るという姿勢はあったのではないか、前川國男設計の新館もまたその姿勢を継承して作られたものなのではないでしょうか。

[3] なぜ、美術館の建物の中央から入るのか。 ル=コルビュジェ設計の1階には展示スペースは少なく、主として2階に展示スペースが配置されているのか、というと、それは、今は屋内になっているけれども、もともとは、 「ピロティー方式」として1階は「自由な通路」として外部から入れる場所であり、中央部分だけが屋内だったらしい。
   今は、南側1列だけ柱を屋外に残して他は屋内となっているが、もともとは屋外だったらしい。ピロティーにして1階にはすべての方向から入ることができるというル=コルビュジェが好んだ、サヴォワ邸などで見られる手法がとられていたことから、1階の展示室は中央のみとなっていたようだ。
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↑ 国立西洋美術館。 南西側から見たもの。 左のコンクリート打ちっぱなしの建物は事務棟。
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↑ 国立西洋美術館。 南側、1列目の柱列。
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↑ 国立西洋美術館。 1階、内部。 内部にも南から見た1列目と同様の柱が立っている。
※ 《ウィキペディア-ル・コルビュジェ》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%B8%E3%82%A8
《ウィキペディア-サヴォア邸》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%82%A2%E9%82%B8
    前川國男設計の東京文化会館は、観客の出入口は北よりに設けられ、大ホールでは舞台が南側にあって演者が北に向かって演じるようになっている。 これは、上野公園というのは旧 寛永寺の土地であり、かつての寛永寺は上野公園の中央噴水のあたりに本堂があって、現在の東京国立博物館のあたりに本坊があったということであり、寺の伽藍の配置を考えて、又、その北に徳川家の墓所があることなど考えて、その土地においては、演者は南から北に向かって演じ、観客が南を向いて視聴するのがふさわしいと考えたものではないかと思ったのですが、ル=コルビュジェ設計の国立西洋美術館 本館では、1階がピロティーになっていて、今は南側のみが開いていて1階の大部分は屋内化されているけれども、もともとは、すぐ東側のJR(旧 国鉄)「上野」駅の側である東側と、からと、旧寛永寺の本堂(根本中堂)があった側である西側と、それに南側のいずれからも進入できるようにということも考えて1階をピロティーにした・・・ということだったのか? 元の寺の配置を考えると西側はおろそかにできる方向ではなく、同時に鉄道の駅がある東側も大事な方向であることを考えた時、ピロティー方式はどちらからも進入できるということもあって採用されたのか?・・・・などと考えました。 東京文化会館がある南側がこの国立西洋美術館の正面で西側が側面であるかのように思ってきましたが、ル=コルビュジェはそうではなく、四方から1階部分に入って1階の中央部から2階に上がることができるという建物に作っていて、もともとは、四方すべてが正面であり、どこが正面というのはなかった建物ではないか。

    サヴォワ邸があるフランスなどは大きな地震がそれほどない地域のはずですが、地震がある日本において、こういった2階を1階から浮かせた建物というのは、大丈夫なのだろうか・・と、外観を見て少々不安を感じたりもするのですが、建てられたのは1959年、すでに58年経っていますが、今のところ、大丈夫のようです。・・・・いや、大丈夫かどうか不安があるから、「免震レトロフィット工事」なんてのをやって免震構造にしたのか・・・・・。 〔「免震構造」「免震装置」については、【5/6】http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_5.html
を参照〕

[4]  落ち着いて見ると、最初の写真。 国立西洋美術館の南側の正面ですが、悪いとは言わんが、「ぺったんこ」と思いませんか? ・・・・なんだか、正面にしては「ぺったんこ」ですよね。 サヴォワ邸だって「ぺったんこ」ですから、この設計者は「ぺったんこ」が好きなのかもしれませんが、それだけではないようなのです。ル=コルビュジェの設計のものでもロンシャンの礼拝堂なんて、「ぺったんこ」というわけじゃないですよね。 どうも、これは「無限成長美術館」という考えのもとに、周囲に増築をおこなっていくことを考えると、ファサードはない、要らないという考えらしい。
≪ 美術館の基本コンセプトは「無限成長美術館」というもの。観客はピロティから建物中央の吹き抜けホールに入り、スロープを昇って2階の展示室に出る。展示室はホールの周囲を正方形に囲んでいるので、作品を見ながらぐるりと一周することになる。 コレクションが増えれば、外側に展示室を四角い渦巻状に増築していけるという合理的なプランだ。 延びる方向は異なるものの、巻貝のような螺旋形態の発想は、同時期に竣工したフランク・ロイド・ライト設計のグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)とも共通する。・・・≫(国立西洋美術館 企画・監修『国立西洋美術館 公式ガイドブック』2009.8.14.淡交社 「ル・コルビュジェの美術館」)

   (2017.8.31.)

  次回、【2/6】新館と中庭。 踏むと音がなる砂利は、防犯上、役立つか? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_2.html

☆ 国立西洋美術館「常設展」「ル・コルビュジェの芸術空間」展。
1. 展示作品と美術館の調和 〔今回〕
2. 新館と中庭 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_2.html
3. モネの睡蓮は・・ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_3.html
4. ロダンの「考える人」って・・ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_4.html
5. 免振装置 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_5.html
6. 西美にルーツがある? と思える前川國男の建築 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201708/article_6.html


☆ 東京圏の美術館・博物館
東京都
根津美術館(港区)(隈 研吾) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201603/article_1.html
新国立美術館(港区)(黒川紀章+日本設計共同体)
1.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_1.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_2.html
3.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_3.html
サントリー美術館(港区)(「東京ミッドタウン ガレリア」内。 サントリー美術館の設計は隈研吾)
上 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_6.html
下 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_7.html
畠山記念館(港区)
1. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_4.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_5.html
3. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_6.html
パナソニック汐留ミュージアム(港区)
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_4.html
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_5.html
東京国立近代美術館(千代田区) (谷口吉郎。 工芸館は陸軍技士 田村鎮)
1. 国立美術館・国立博物館とは。私の毎日新聞社への思い出 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_7.html
2. 竹橋。企画展を追いかける弊害。「茶道」と相性が合わない理由 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_8.html
3. 抹茶・緑茶と茶碗の調和。パブロフの犬みたいな「デザイナー」 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_9.html
4. 東京国立近代美術館内部、皇居への見晴らし http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_10.html
5. 東京国立近代美術館 工芸館(近衛師団司令部庁舎)、乾門 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_11.html
6・ 毎日新聞社ビルのでっかい土管の中は何? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_12.html
東京都美術館(台東区)(前川國男設計)とピーテル=ブリューゲル1世「バベルの塔」展
1.「ピーテル=ブリューゲル1世」とは。屋外燈の高さ http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_6.html
2.上野公園内における東京文化会館と東京都美術館 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_7.html
3.美術館へのアプローチ、「囲う」手法による美術館領域 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_8.html
4.高さを競う愚か、美術展と音楽会、公立進学校のメリット http://tetsukenrumba.at.webry.info/201706/article_9.html

千葉県
千葉市立美術館(千葉市中央区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201307/article_2.html

神奈川県
三渓園内 三渓記念館(横浜市中区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_4.html


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