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zoom RSS 「問題出てから言いやがれ」の教授〜遺伝子組換えと原発の類似の発想。 奇形児続出まで大飯再稼働するのか

<<   作成日時 : 2012/06/10 00:19   >>

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〔第103回〕 今は昔、1980年代、私が慶應義塾大学の大学生であった時のことです。 一般教養で「化学」という科目を履修しましたが、その時のことです。「化学」の担当のS教授が講義の中で言われたことです。「言われた」というより、正確に言うと、絶叫されたのです。
  「最近、騒ぐのが好きな人が多くて困るねえ。 『遺伝子組み換え』というと、猿と人間のあいのこができたみたいに言ってからに。 まったく、騒ぐのが好きな奴が多くてけしから〜ん! まったく、やりにくくって仕方がない。黙ってろ!文句言いたかったら、実際に猿と人間のあいのこができてから言いやがれってんだ!  きみたちは、遺伝子組み換えがいかんとか言って騒ぐようなことは絶対にしないように。」とおっしゃったのです。教授先生が。 
  ハア?・・・・ハア???・・・何、それ???  なんですか、それは???

  「遺伝子組み換え」によって、「猿と人間のあいのこ」ができてから言ったのでは遅いから、それまでに問題がないかどうか論じているのでしょ。 「何か言いたかったら、実際に、猿と人間のあいのこができてから言いやがれってんだ。」とは、どういうことですか? どういうご主張ですか? 原発についていうならば、「原発が危険だとか言いたかったら、実際に、大事故が起こってから言いやがれってんだ。」という主張のようなものですね。

  「最近、騒ぐのが好きな人が多くて、けしから〜ん。」とおっしゃいますが、すべての研究分野について、一般国民が関心を持ち、今、専門の研究者がどういう研究をおこなっているのか、それが、国民の生活にどういう影響をもたらすのかを、一般の国民が考え、そして、疑問を感じたものについて発言をするというのは、大いに好ましいことであり、もし、一般国民からの疑問が不適切であると、教授が感じたのであれば、どのように不適切であるのか、専門でない者にもわかるように説明するべきであり、「騒ぐのが好きな者」呼ばわりしてみたり、「騒ぐのが好きな者が多くてけしから〜ん」などと講義の最中に絶叫してみたりするべきではないのと違いますか?
  一般国民は、専門の研究者のやることに口出すな、黙ってろ、という主張は、根本的におかしい。 一般国民が関心を持つことこそ好ましく、国民が「専門家」にまかせきりになる方が好ましくない。  「学問の自由」と「教授の身勝手」とは根本的に別だと思いますよ。

   それで、私は、この教授の絶叫を聞いて、聞かされて、な〜んか、いやな大学だなあ〜あ。慶應という学校は、なんだか、こういう変な教授が多いなあ〜・・・・・・・・、こんな学校行きたくないなあ〜とも思い、又、この教授みたいな人のことを「慶應タイプ」とか「思考が柔軟な慶應ボーイ」とか言うのだろうなあ、「ギャルにもてもての慶應ボーイ」というのはこの教授みたいな人のことを言うのだろうけれども、こんなヤツが好きだというような“ギャル”には天地がひっくり返っても好かれたくないなあ・・・・、なんで、こんな変質者みたいな教授の講義を聞かされなきゃならんのだろう・・・、なんか、ビョーキ移されそうで嫌だなあ〜・・・・と思ったのでした。

   それで、ビョーキ移されるかどうかはさておきまして、原子力発電所の問題については、この教授の発言と同様に、 「原発が危険だとか言いたいのなら、実際に大事故が起こってからいいやがれってんだ。」みたいな姿勢の教授や政治家がいたのではないかと思うのですが、2011年3月11日に福島第一原発において、実際に、日本国内で大事故が発生したのですから、「実際に大事故が起こってから言いやがれ」という基準からしても、国民は、大いに言わせていただいて良いわけですし、良いはずなのです。 

  ところが、福島第一原発の事故とその影響がどうなるのか、まだ、見通しも十分に立っていないにもかかわらず、福井県おおい町の大飯原発を再稼働させると、野田佳彦首相が8日夕、首相官邸での記者会見で述べたというのです。「日本経済新聞」2012.6.9.(土)<朝刊>には、≪「国民の生活を守るために再稼働すべきだというのが私の判断だ」と表明。≫と書かれています。
画像

 ↑ 「日本経済新聞」2012.6.9.(土)<朝刊>1面より 
  〔クリックすると大きくなります。 その上で、再度、クリックするとさらに大きくなります。〕

   福島第一原発の事故で生活を奪われた人が何人もいましたよね。 福島第一原発事故に関して、亡くなった方がおられましたよね。 自殺した方もおられましたよね。 どうして、そういう危険極まりない原発の再稼働が「国民の生活を守るため」になのですか?

   ≪ ・・・ほとんどの日本人は「原発を廃止すれば電力不足になる」と思い込んでいます。そして今後も「必要悪として受け入れざるを得ない」とも考えています。それどころか、原子力利用に反対すると、「それなら電気をつかうな」と怒られたりします。これらは、根本的な誤解から生じています。
   いちばんの代替案は 「まず原発を止めること」です。「代替案がなければ止められない」というのは、沈没しかけた船に乗っているのに「代替案がなければ逃げられない」と言っているようなものです。命より電気の方が大事なんですね。
   原発は電気が足りようが足りなかろうが、即刻全部止めるべきものです。
   そして、全部の原発を止めてみた時、「実は原発がなくても電力は足りていた」ということに気づくでしょう。
   ・・・・・
   ・・・原子力発電を全部止めてみたとしましょう。ところが、何も困りません。壊れていた火力発電所が復旧し、その稼働率を7割まで上げたとすれば、十分それで間に合ってしまいます。原子力を止めたとしても、火力発電所の3割をまだ止めておけるほどの余力があるのです。それだけ多くの発電所が日本にはあるのです。 ≫
(小出 裕章『原発のウソ』2011.6.1.扶桑社新書)
   なぜ、大飯原発なのかというと、「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」http://hiroakikoide.wordpress.com/ に収録されていた、たしか、毎日放送「種まきジャーナル」での小出裕章さんの話によれば、関西電力は、他の電力会社よりも発電量における原発の占める割合が高いらしく、それで、他の電力会社と違って、原発を動かさないことでの電力不足が心配されるらしいが、日本全体では、原子力発電をおこなわなくても、水力・火力で電力はまかなえるのだから、他の電力会社からまわせばよいことらしい。 又、企業で自家発電の設備を持っている所があるはずですが、そういう所に自家発電の設備を動かしてもらうように、野田さんははたらきかけたのでしょうか? 

   原子力発電所を推進しようとしてきた「推進派」の学者や政治家は、「原発が問題だと騒ぎたいのなら、実際に、日本で、大事故が起こってから言いやがれってんだ。」という、慶應の「化学」のS教授が「遺伝子組み換えに文句を言いたいのなら、実際に、猿と人間のあいのこができてから言いやがれってんだ。」と講義の最中に絶叫したのと同様の態度を取ってきたのですが、その大事故が、実際に、本当に、日本国内で起こったのですから、国民は、おおいに、原発の危険性について、発言するべきであり、政府も、原発の危険性を認めざるをえないはずなのです。
    「実際に、日本国内で、大事故が起こってから」では、まだ、足らないのでしょうか? 
   そうではなく、実際に、目がひとつだけの子供とか、首が3本ある子供とか、腕が6本ある子供とか、ペニスが9本ある子供とかが、何人も生まれてくるとかしない限り、逆に、「福島第一原発で事故が起こったといっても、直接に原発事故で死んだ人はいない。これは、原発が安全である証拠だ。」とか言うのでしょうか?
    福島県双葉郡浪江町で発見された耳のないウサギが放射能汚染の影響である可能性が考えられるのですから、ウサギで起こったことが人間に起こらないとは言えないですよね。 「文句を言いたいなら、はっきりと問題がでてから言いやがれ。それまでは(国民は)黙ってろ。」という主張は言語同断であるのは明らかですよね。
   「実際に、『猿と人間のあいのこ』ができてから」文句を言ったのでは遅いから、それまでに言っているのではないですか。  同様に、どうしようもないようにならないように、危険な原発は再稼働させないようにしようと言っているのではありませんか。

   野田佳彦氏の発言を見ると、どうやら、菅直人 前首相を首相から降ろそうとした動きというのは、菅直人氏よりも良心的な方からの動きではなく、菅直人氏より悪質な側からの動きであった可能性が高そうという印象を受けます。

   石牟礼道子『苦界浄土―わが水俣病』(1972.12.15. 講談社文庫) に、水俣病の裁判の過程において、水俣病の患者の方が、「カネは要らんから、そのかわりに、チッソの人間、エライ方から順番に、水銀を飲んで死んでくれ。」と言われた話が出ていたように思います。
≪政府見解発表後、昭和四十三年十月から始まった数次の補償交渉は、水俣病患者互助会側が提示した(1)死者千三百万円 (2)患者年額六十万円に対し、チッソ側はゼロ回答をもってこれにうそぶいている。 第三者機関あっせんに、ふたたび互助会が依頼した寺本熊本県知事に、江頭社長は、「チッソとしては三十四年暮れの見舞金契約は有効。補償交渉はチッソの好意でおこなわれており、補償金は見舞金の上積みを考えている」
と発言。さらに十二月十九日、厚生省への要望書の中で「追加補償問題」という言葉を使い、従来の見舞金契約書を有効とする補償態度をさらに明確化、
「互助会の要求額が非常に高いので難航しているが、これは一企業一地域の問題ではなく公正な基準を求める必要があると思う」(熊日)と居直るに至った。・・・・・・
   ここにして、補償交渉のゼロ地点にとじこめられ、市民たちの形なき迫害と無視のなかで、死につつある患者たちの吐く言葉となるのである。
「銭は一銭もいらん。 そのかわり、会社のえらか衆の、上から順々に、水銀母液ば飲んでもらおう。 (四十三年五月にいたり、チッソはアセトアルデヒド生産を中止、それに伴う有機水銀廃液百トンを韓国に輸出しようとして、ドラムカンにつめたところを第一組合にキャッチされ、ストップをかけられた。以後第一組合の監視のもとに、その罪業の象徴として存在しているドラムカンの有機水銀母液を指す) 上から順々に、四十二人死んでもらう。 奥さんがたにも飲んでもらう。 胎児性の生まれるように。 そのあと順々に六十九人、水俣病になってもらう。あと百人ぐらい潜在患者になってもらう。 それでよか」
   もはやそれは、死霊あるいは生霊たちの言葉というべきである。 ・・・・・・≫(石牟礼 道子『苦界浄土―わが水俣病』(講談社文庫) 「あとがき」 )

   福島第一原発の事故に関して亡くなった方、おられましたよね。 大飯原発であれ、他の原発であれ、再稼働させたいというのなら、再稼働させたい方は、政治家であれ学者であれ役人であれ、とりあえず、エライ方から、亡くなった方の人数だけ、死んでいただいたらどうでしょう?  

  とりあえずは、今でも、福島第一原発の周辺の住民の方で、住居にも困っている方がおられるわけですから、大飯原発であれ他の原発であれ、再稼働させたいという方は、今、住む場所に困っている福島県双葉郡の方に、自宅を明け渡されたらどうでしょう。 
   新京成電鉄の「薬円台」駅の近くで、最近になって、前にポリさんがいつも立つようになった家があり、ゼンリンの住宅地図で調べてみると、「野田」という名字が書かれていました。ゼンリン地図に出ている名前は野田佳彦さんのお父さんの名前のようです。  「総理大臣の家」と思って見ると、あんまりたいした家ではないのですが、大飯原発であれ、他の原発であれ、再稼働させようとするのなら、とりあえず、あの「薬円台」駅近くの家、福島県双葉郡から避難して帰ることもできずにいる方にお渡しされたらどうですか? 
   そう思いませんか?
      (2012.6.9.)
 

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