これは放射能汚染は大丈夫かな?(8)―パン・食パン

〔第66回〕 
今回は、パン、特に、食パンについて検討します。
1.  ここでは、例として、 「トップバリュ 食パン 6枚切り」イオン株式会社・・・千葉市美浜区中瀬1-5-1)(ミニストップにて購入)を取り上げて検討します。
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  福島県の米からセシウムが検出されたなどのニュースがでていますが、本来、福島県は環境の良いところであったのに、なんとも、悲しいことだと思います。
※米の状態については、中部大学・武田邦彦教授のブログ《新米は食べられるか? その顛末》http://takedanet.com/2011/11/post_bcca.html 他参照。
  今年の米の安全性に不安があるなら、パン食を増やせばどうか、といったことも考えがちですが、一番の問題として、「ごはん」の場合は、米を炊飯器で炊いたものが「ごはん」であり、「米」は、購入する場合に、単一米の場合、「○○県産」という産地名と収穫年と製生年月日が、一応、書かれているのに対して(福島県産の米が他県産の袋に混入されているなどという話もあるらしいですが)、「パン」は、パンという名前の植物が畑に生えるわけではなく、小麦の自給率は低く、外国から輸入されている物が多いとしても、(1)主たる原材料は小麦であっても、小麦以外の原材料も使われている。 (2)主たる原材料の小麦の表記が単に「小麦粉」というだけで、産地が記載されず、どこ産で何年に収穫されたものか、放射能汚染について影響のある地域のものかそうでないのかといったことが、一切、わからないという点があります。
  成分を見ていきたいと思います。
(ア)  「小麦粉」「酵素(小麦を含む)」「発酵風味料(小麦を含む)」
  「北海道産以外の国産」の小麦は、日本で流通している小麦の3.79%くらいらしい。(この計算過程については、〔第59回〕《これは放射能汚染は大丈夫かな?(2)―むし中華めん(焼きそば)》 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201111/article_5.html 参照。)  又、「ウィキペディア―コムギ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A0%E3%82%AE には≪品種については、麺類向けの品種が主に生産され、パン向けは国内生産の半分に満たない。これは、パン向けのコムギは生産が難しく、農家が敬遠する傾向があるためだという[3≫と書かれている。
  ヨーロッパ諸国は、宮城・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・静岡の12都県の農産物を輸入禁止としたといい、中国はその12都県のうち山形と山梨の2県をはずしたというものの、中国は、もともと山形県産・山梨県産のものはほとんど輸入していなかったので2県をはずしてもそれほど意味はないという意見もあるらしい。この12都県に含まれていないけれども、岩手県の中南部と新潟県の南東部にも放射線量が比較的高い地域はあるらしい。 (群馬大学・早川由紀夫教授のブログhttp://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html 及http://gunma.zamurai.jp/pub/2011/0911gmap06.jpg あるいは、中部大学・武田邦彦教授のブログ《今後の生活設計のための計算(3) 空間線量の確定》http://takedanet.com/2011/11/post_3452.html、及 http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/11/23/bandicam_20111123_092819133.jpg に早川教授作成の放射線量の測定値図 が載っています。) 逆に、12都県に含まれていても、山形県は宮城県よりの東部を除けば、それほど放射能汚染は受けていないらしい。 『別冊宝島1807 食品の放射能汚染 完全対策マニュアル』(2011,10.16.宝島社)に掲載のルポルタージュ研究所編「第2章 安心な食材を選ぶための農産物100種カード」では、「被害圏」「準被害圏」という見方をし、≪福島第一原発事故で飛来した放射能により、国の暫定規制値を超える汚染を受け、国から出荷停止を指示された野菜の産地県。≫である福島・茨城・栃木・群馬・千葉の5県を「被害圏」、≪国の暫定規制値を超える汚染を受けた荒茶、稲わらの産地県や、暫定規制値を超えた水道水を乳児が飲まないよう摂取制限を呼びかけたことのある都県。≫である岩手・宮城・埼玉・東京・神奈川・静岡の6都県を「準被害圏」としている。 ヨーロッパ諸国が輸入禁止とした12都県、群馬大学・早川教授作成の放射線量地図、国の出荷停止や摂取制限の呼び掛けを基とした『別冊宝島・・・・』の「被害圏」「準被害圏」のいずれを基として考えても、その範囲で、小麦の生産はされているはずであり、「北海道以外の国産」の3.79%の中に、放射能汚染の被害にあっている地域で生産されたものが入っている可能性は考えられると思います。 但し、ヨーロッパ諸国の12都県にしても「被害圏」「準被害圏」の11都県にしても、その都県で生産されたものがすべて食用不適というわけでもないでしょうから、実際に、食べるべきでないものというのは、仮に、3.79%すべてが12都県、11都県産であっても、食用不適なものは3.79%よりは低いでしょう。食用不適な小麦の割合は3.79%よりも低く、かつ、国産の小麦ではパン用は比較的少ないとしても、それを実際に食べた人にとっては100%になるので、確率的に低いから良いと考えてよいかは少々考えてしまうところではあります。
   「酵素(小麦を含む)」「発酵風味料(小麦を含む)」とはどういうものを言っているのでしょうね。
(イ) 「イースト」
  『買ってはいけない Part2』(2001.11.28. 株式会社金曜日)の中の、三好基晴「第一屋製パン ホテルの朝」には≪一般的には天然酵母はブドウなどの果物や小麦などの穀物に付着している酵母を自然培養したもの。イーストはその酵母をエキス類、アミノ酸、ビタミン剤、ミネラル剤などの培養液で純粋培養したもの。このふたつは違うものと認識されている。一般的には天然酵母はフルーティーなよい香りがするが、イーストは独特な嫌な臭いがする。・・・≫と書かれている。「トップバリュ 食パン 6枚切り」(イオン株式会社)は天然酵母ではなくイーストの方を使っているということでしょう。
(ウ) 「脱脂粉乳」「酢酸ナトリウム(乳成分を含む)」
  「脱脂粉乳」とは、≪生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたもの。スキムミルク(英: skimmed milk)、NFDM(英: Non Fat Dried Milk)ともいう。脱粉(だっぷん)と略称されることもある。保存性がよく、蛋白質、カルシウム、乳糖などを多く含んでおり、栄養価が高いことから、戦後しばらく学校給食に用いられた≫と「ウィキペディア―脱脂粉乳」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E8%84%82%E7%B2%89%E4%B9%B3 には書かれている。 その「生乳、牛乳又は特別牛乳」がどこ産の物で、放射能汚染を受けているものかどうかがわからない。 だから、私は、パンの場合、菓子パンやいろいろなオカズがはさまったパンははさまれているものの素性がわからないので、できるだけ食パンにして、塗る物・加える物は自分で加えるようにしてきたが、せっかく、牛乳を飲まないか飲む場合は吟味して飲むようにして、バターは塗らないようにしても、「生乳、牛乳又は特別牛乳」から作られた「脱脂粉乳」が含まれている食パンを食べたのでは、結局、素性のわからない牛乳を摂取していることになってしまうのではないか、といったことを不安に感じたのです。 それで、食パンを購入する際に、「脱脂粉乳」などが原材料名に入っていないものを選ぶようにしたいのですが、スーパーなどのパンの売り場で「原材料名」を見ると、「脱脂粉乳」その他乳製品がまったく入っていないパンというのは少ないのです。
  「酢酸ナトリウム(乳成分を含む)」て何でしょうね。
(エ) 「砂糖」は、北海道などのテンサイか沖縄・鹿児島などのサトウキビから採られるものなので、今回の放射能汚染については、放射能被害地域の北側と南側が産地なので、それほど心配はないと考えましょうか。
(オ) 「食塩」についても、わざわざ、福島第一原発の近くの海から海水をくみ上げてきて製造するようなこともしないでしょうから、「食塩」にもいろいろな物があるとしても、放射能汚染については大丈夫かな・・・・と思ってきたのです。 しかし、『別冊宝島1796 日本を脅かす! 原発の深い闇』(2011.8.14.宝島社)に掲載されている中田 潤《政府・東電・メディアがひた隠す「レベル7」の全貌 「使用済み核燃料プール」はどこに消えた?》には、≪ <中性子の特徴の一つは他の物質に放射能を持たせる、いわゆる「放射化能力」があるということである。今回の事故(引用者注・JCO臨界事故)で重い被曝をした作業員の吐瀉物からナトリウム24という典型的な食塩の放射化物が検出された。その報を受けたとき、私は「胃の中の食塩の放射化ー中性子の放出ー臨界」と連想が働き、これで臨界事故はもう間違いないとがっかりしたのだった>(<住田健二>『原子力とどうつきあうか』(筑摩書房))・・・・JCO臨界事故のとき、環境保護団体が「新品の塩と使用中の塩を交換してくれませんか?」と周辺の家を尋ねて回った、という話も聞いたことがあった。塩の放射化の調査が一番わかりやすいからだろう。・・・・≫と書かれています。 もしも、福島第一原発の近くに食塩を保存していた場所があったとしたら、「塩の放射化」が起こっているという可能性もありうるわけであり、それが市場に出回るということも、可能性としてゼロではない・・ということも考えたのです。 福島県の浜通り地方では、かつては、製塩をおこなっていたこともあり、福島第一原発の付近でもおこなっていたことがあったというようなことをどこかで見たようにも思うのですが、最近は製塩はおこなっていなかったように思います。しかし、福島県の浜通り・中通りに工業団地は何カ所かあり、そういう場所に立地した食品会社の工場の倉庫に置かれていた食塩が「放射化」した、それを事故後に移動して他の場所の工場で使った・・・・などということが、絶対にないとは言えないような気もするのです。確率的には「絶対にないとは言えない」というくらいで高くないかもしれませんけれども・・・・・・。
(カ) 「ショートニング」とは何でしょう。 ≪ショートニング (shortening) は、主として植物油を原料とした、常温で半固形状(クリーム状)の、食用油脂である。マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよい。・・・・≫と「ウィキペディア―ショートニング」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0 には書かれています。それなら、「植物油」とは何から作られているのでしょう。「ウィキペディア―植物油の一覧」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E7%89%A9%E6%B2%B9%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 を見ると、ココナッツオイル、コーン油、綿実油、オリーブオイル、パーム油、パーム核油、ピーナツ油、菜種油、サフラワー油(紅花油)、ごま油、大豆油、ヒマワリ油と、ずいぶん様々な植物から採られているようであり、それらの中には、ヨーロッパ諸国が輸入禁止とした12都県、国の出荷制限・摂取制限の実施の有無からの11都県、群馬大学・早川教授作成の放射能汚染地図のいずれを基としても、被害地域において栽培されている植物はあるわけであり、・・ということは、少なくとも完全に安心というわけにはいかないようです。
   今回、この食パンを購入したのは、(1)「イーストフード」を使用していない。 (2)牛乳から作られるバターを含んでいない。 この2点を重視して、その上で、乳製品を多くは含んでいないものという基準で考えて購入しましたが、それでも、上記のように、「脱脂粉乳」「酢酸ナトリウム(乳成分を含む)」と牛乳由来のものを使用しており、又、「ショートニング」の「植物油」は何かわからないという問題があり、完全に安心ともいかないようです。


2.「小麦の朝食 山型 6枚スライス」フジパン株式会社・・・名古屋市瑞穂区松園町1-50) 購入店:西友
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  原材料名は≪小麦粉、マーガリン、砂糖、食塩、パン酵母、乳化剤、酢酸Na、イーストフード、V.C.、香料、(原材料の一部に乳成分、大豆を含む)≫と書かれています。
(ア)  「小麦粉」については上記1.(ア)の通り。 「酵素(小麦を含む)」「発酵風味料(小麦を含む)」はこちらにはありません。
(イ)  「マーガリン」は高脂血症には、バターよりも良いと言われ、私は、食パンに塗るのはバターではなくマーガリンを使用するようにしてきたのですが、いろいろな説があるらしく、マーガリンはむしろ良くないという人もあるらしい。 それで、子どもの頃は、「ラーマ」とか「ネオソフト」とかいうのがマーガリンだと思っていたのですが、それらは「マーガリン」ではなく「ファットスプレッド」というものに分類されるらしい。1で出てきた「ショートニング」というのも「マーガリン」と似たような使用がされるもののようで、「ファットスプレッド」と「マーガリン」と「ショートニング」はいったいどう違うんだろ?  「ウィキペディア―ファットスプレッド」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89 には≪ファットスプレッド (fat spread) とは、油脂を主成分とするスプレッドの一種。JAS規格(日本農林規格)では、マーガリン類に属するもののうち、食用油脂の割合が80%未満のものをいう。≫、「ウィキペディア―マーガリン」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%B3には、≪日本ではJAS規格により、「マーガリン類」の中で油脂含有率が80%を超えるものがマーガリン、80%未満がファットスプレッドと分類されている。≫と書かれています。 マーガリンとは何から作られているのでしょう。 バターは動物性でマーガリンは植物性・・・と思ってきたのですが、放射能汚染を考えると、牛乳に不安がある今日、バターはどうかな?と思っても、それなら、マーガリンって、植物でも、いったい、何から作られていたんだろ?ということになるのです。「ウィキペディア―マーガリン」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%B3 には、≪マーガリンは精製した油脂に発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせた加工食品で、その製造過程において水素を分子に付加して(水素付加、水素化)、常温で固体にしている。≫と書かれています。 となると、今度は≪精製した油脂≫て何? ≪バターの主原料は牛乳だがマーガリンの主原料は植物性・動物性の油脂である。以前は鯨の脂肪(鯨油)を用いた物も普及していた≫≪製品としてのマーガリンは、19世紀末に発明された。1869年にナポレオン3世が軍用と民生用のためにバターの安価な代用品を募集したところ、フランス人のイポリット・メージュ=ムーリエが牛脂に牛乳などを加え硬化したものを考案。これは、オレオマーガリン (oleomargarine) [2]という名前がつけられ、後に省略してマーガリンと呼ばれるようになった。≫と書かれているのです。 ≪牛脂に牛乳などを加え硬化したもの・・・≫では、牛乳から生産されたバターを避けた意味がないことになってしまう。 「日本マーガリン工業会―マーガリンの基礎知識」http://www.j-margarine.com/kiso/what.html を見ると、≪マーガリンとは、精製した油脂に粉乳や発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し、練り合わせた加工食品です。≫≪何からできているの?  マーガリンの原料は上質の油脂です。油の種類には様々なものがありますが、主に大豆油、なたね油、コーン油、パーム油、ヤシ油、綿実油、ひまわり油など植物油が60%強を占めています。動物性の油で主なものは魚油のほか、国産の豚脂・牛脂などが使われています。≫と書かれています。 な~んだ、マーガリンて植物かと思っていたら、動物性の油も使われていたんだあ。 それで、放射性物質は焼くなりしても消えないわけですから、元の植物性の油脂・動物性の油脂に入っていればそこに残ることになるわけですね。 元のものがどこのどういうものかもわからないし・・・。
(ウ)  「パン酵母」と書かれていて、「イースト」が書かれていないということは、こちらは、イーストではなくパン酵母で作ったということでしょうか。
(エ)  「乳化剤」て何でしょう。  「ウィキペディア―乳化剤」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B3%E5%8C%96%E5%89%A4 には≪乳化剤(にゅうかざい、英: Emulsifier)は、乳化や起泡・消泡などの目的で使用される薬剤の総称。界面活性剤と概ね同義であるが、食品用として使用されるものでは界面活性剤と表記されることは稀である。≫と書かれています。あんまり良い物ではなさそうですね。
(カ)  「酢酸Na」は添加物のひとつですね。
(キ)  「V.C.」 「ビタミンC」というと良さそうに聞こえるのですが、雁屋 哲 作・花咲 アキラ 画『美味しんぼ(おいしんぼ) 101 食の安全』(2008.3.5.小学館ビッグコミックス)の中の「「食の安全<2>」では、
安倍「先ほどの色をつけた糖液に、クエン酸とアスコルビン酸で酸味を加えます。 もちろん合成です。 ビタミンCですね。 この時、入れるアスコルビン酸の量で、レモン50個分でも100個分でもいくらでも調節出来る。」
飛沢「わ、そういうことだったのか。」
という会話が収録されています。「ビタミンC」といっても、あんまり良い物ではなさそうですね。
(ク) 「香料」という表記だけでは何のことかわからないですね。
(ケ)  「イーストフード」が使われている、という点が、今回、購入をためらった点です。 『買ってはいけない』(1999.5..20.株式会社金曜日)の中の、渡辺雄二「山崎製パン ヤマザキ クリームパン」には、≪まず問題なのが、イーストフード。“フード”などと書かれると、食べものと錯覚してしまうが違う。 合成添加物の塊だ。  塩化アンモニウム・炭酸カルシウム・リン酸塩など13品目の合成添加物から、4~5品目を混ぜてつくられるのがイーストフード。 イースト菌にイーストフードを食べさせて小麦粉を発酵させると、機械でもふっくらとしたパンに仕あがる。・・・塩化アンモニウムは毒性が強く、イヌに6~8g経口投与すると1時間以内に死んでしまう。人間が大量に摂取すると、吐き気や嘔吐、さらには昏睡を起こすことがある。熱で容易に分解されるが、有毒なアンモニアと塩化水素が発生する。リン酸塩は多量に摂取すると、胃、腎臓、大動脈などに石灰沈着が起こり、骨中のカルシウムが溶け出して、骨が弱くなるとされる。≫と書かれています。 だから、私は、3月11日より前においては、基本的には、パンは、原材料名を見て、「イーストフード」が使用されているものは買わない、「イーストフード」が使用されていないものは、他の原材料名を見て、できるだけ、添加物が比較的少なめのものを買うというようにしてきたのです。
   しかし、です。 「イーストフード」を使用していないものであっても放射能汚染されているのではないかというものを多く使用しているものと、「イーストフード」を使用していても放射能汚染のおそれのあるものをあまり使っていないように思えるというものと、どちらが良いか、ということを考えたのです。 それで、今現在においては、もっとも重要な問題は放射能汚染の問題であり、その点から考えて、放射性物質以外の問題については、3月11日以前よりも、ひと回り、緩く考えるのもやむをえないのではないか、と考えたのです。
   それで、放射性物質を含む原材料は比較的少ないのではないかと思われるパンの場合は、それ以外の添加物なども見て、比較的少なそうな場合、この「小麦の朝食 山型 6枚スライス」(フジパン)の場合なら、「脱脂粉乳」「酢酸ナトリウム(乳成分を含む)」を使用していないい、イーストではなく酵母を使っているなどプラスに評価できるところもあるということから勘案して、今現在においては、「買ってもいい方」かな? と考えて購入しました。
   セシウム・ストロンチウムに比べれば、塩化アンモニウム・リン酸塩なんぞ、ど~んとこお~い!というわけでもありませんが・・・・。


3.「ライ麦パン 6枚スライス」株式会社木村屋總本店・・・東京都中央区銀座4-5-7) 購入店:リブレ京成
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  ≪小麦粉、ライ麦粒、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、食用加工油脂、食塩、乳加工品、小麦タンパク、パン酵母、粉糖、脱脂小麦胚芽、大豆たんぱく、ソルビトール、増粘剤(アルギン酸エステル、加工デンプン、増粘多糖類)、酢酸Na、乳化剤、pH調整剤、メタリン酸Na≫
  パンの主原料は小麦ですが、小麦だけでなくライ麦を使用している食パンもあります。 ライ麦は放射能汚染は大丈夫か?
(ア)  「ライ麦」の産地について、「ウィキペディア―ライムギ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%AE によると、≪現在では青刈りして飼料や緑肥とするための生産を除きほとんど栽培されていない。≫≪現在、日本で使用されるライムギはほぼ全量輸入であり、2008年には59,281トンが輸入された。輸入先としてはカナダが最大で、輸入量は53,241トンと9割以上を占める。ついで、ドイツ(4,911トン)、アメリカ(1,087トン)と続く。≫ということですから、この記述を信頼できるとすれば、ライ麦については、福島第一原発からの放射能汚染についてはほぼ関係ないと考えてよさそうです。
(イ) 「小麦粉」は1と同じ。
    「脱脂小麦胚芽」て何でしょう。 「Naotta! サプリメント辞典」http://www.naotta.com/contents/issues/WEB@Naotta/91/page746.html に≪小麦胚芽は小麦粒の端にある小さな胚芽のことで,小麦を精製するときにでる「糠(ぬか)」にまざっています。・・・・≫と書かれています。 
    「小麦たんぱく」て実際には何だろうか? 「ヤフー知恵袋――小麦タンパク←これは普通にお店で売ってますか?それとこれはなんですか?」http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1123203706 を見ると、「ベストアンサーに選ばれた回答」に≪小麦タンパク(グルテン粉)とは、小麦のなかにふくまれているたんぱく質のことで、たとえば、、パンや麺などの製造過程で、小麦質の強度(こし)を操作するするために使われています。グルテンは、小麦粉を水で練ってグルテンを形成させ、でんぷん質を洗い流すことによって、純正なグルテンを取り出せ、工程は単純ですが、実際にはこのでんぷん質を洗い流す作業にかなりの手間がかかります。 小麦タンパク(グルテン粉)、大きなお店だったらありますよ!≫と書かれています。 「脱脂小麦胚芽」「小麦たんぱく」とも放射能汚染の問題については、小麦と同様でしょうか。
   スーパ―のパン売り場で、いくつもの食パンの原材料名を見て回った上で、この食パン「ライ麦パン 6枚スライス」(木村屋總本店)を買ってのは、(1)「イーストフード」を使用していない。 (2)放射能汚染の影響が心配な「バター」が原材料名にない。 (3)その他、乳製品が原材料名に少ない。 (4)「イースト」ではなく「パン酵母」を使っている、という4点からです。
(ウ) 「粉糖」とは、 「weblio辞書  お菓子の辞典 イシハラ」http://www.weblio.jp/content/%E7%B2%89%E7%B3%96 には、≪ザラメやグラニュー糖を粉末状に粉砕して作った、粒子の細かい砂糖≫と書かれています。 
(エ)   「乳加工品」の「乳」て、いったい、どこ産のどういう「乳」なのか? 放射能汚染被害地域の牛乳からきたものではないのか?
(オ)   「砂糖混合ぶどう糖果糖液糖」の「ぶどう糖果糖液糖」というのは、アメリカ合衆国産の「遺伝子組み換えとうもろこし」から採られたものではないのでしょうか?
   『美味しんぼ(おいしんぼ) 101 食の安全』の中の「食の安全<2>」には、
安倍「水の1割ほど加えたのはブドウ糖果糖液糖です。 原料はアメリカ産のトウモロコシ。 需要をまかなう年6億トンものトウモロコシを作るためには、遺伝子組み換えをし 飛行機で農薬をまかなければならない。 そのでんぷんを工業的に酵素まで分解してブドウ糖と果糖にする。」
山岡「日本の消費者は遺伝子組み換え作物には敏感に反応するが、糖液になってしまえば遺伝子組み換えも何もわからない。
飛沢「盲点ですね。」・・・・
という会話が出ています。
(カ)   「食用加工油脂」の「油脂」て、いったい、どこの何から採られたものなのか?
(キ)   「大豆たんぱく」とは、「weblio辞書 お菓子の辞書 イシハラ―大豆蛋白」http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A7%E8%B1%86%E8%9B%8B%E7%99%BD には≪・20年前から食品全般に使われるようになった脱脂大豆。近年、大豆特有の匂いを取るなど改良されている。≫と書かれています。 「大豆たんぱく」の大豆て、いったい、どこのどういう大豆だろうか?  農林水産省の《大豆をめぐる事情 平成23 年4 月》http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/pdf/daizu_meguji_h2304.pdf の「1.大豆の需要動向」によれば、食用大豆のうち25%が国産ということですが。
(ク)   「ソルビトール」とは、「ウィキペディア―ソルビトール」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB を見ると、≪ソルビトール (sorbitol) はグルコースを還元し、アルデヒド基をヒドロキシ基に変換して得られる糖アルコールの一種。ソルビット (sorbit) またはグルシトール (glucitol) ともいう。甘味があり、食品添加物などに用いられる。≫と書かれています。
(ケ)   「pH調整剤」とは? 『美味しんぼ(おいしんぼ) 101 食の安全』「食の安全<2>」には
飛沢「pH調整剤というのは?」
安倍「食品のpHを一定の値に保つためのものです。 “pH=ペーハー”は酸性・アルカリ性を示す尺度で、食品のこの値を一定に保つように、クエン酸とクエン酸ナトリウムの兄弟で調整する。保存料の変わりになる。 pH調整剤だけを商品にすれば“保存料を使っていない”と言えるんですよ。」
飛沢「わわっ! そういうことか。」
山岡「pH調整剤と保存料の利点は「日持ちがする」だが・・・」
・・・・・
安倍「さらに・・・・  使うpH調整剤がふたつ以上になると、単に“pH調整剤”と一括表示だけでよくなります。・・・」
という会話が出ています。
(コ)   「食塩」は1と同じ。 
(サ)   「乳化剤」は2.と同じ。 
(シ)   あとは、「増粘剤(アルギン酸エステル、加工デンプン、増粘多糖類)」、「酢酸Na」、「メタリン酸Na」・・・。なんか、この3つは、あんまり、良い物ではなさそうですね。

  それで、ここで取りあげた3つの食パンは、問題点はあるとしても、現在、売られているパンの中では、「比較的買っても良い方」かな?と思って買ったものです。

4. セブンイレブンで売っている「おいしい食パン」は、「イーストフード」を使用せず、実際、けっこうおいしかったし、イトーヨーカドーとともに、あちらこちらにあるコンビニのセブンイレブンで売っていたため、購入しやすく、今までずいぶんと買って食べてきました。私が買ってきたパンで最も多く買ってきたパンであったと思います。 しかし、3月11日の福島第一原発事故の直後、ヤフーニュースをインターネットで見ていたところ、イトーヨーカドー・セブンイレブン(セブンアンドアイホールディングス)は、「福島県など東北地方を支援する為」として、福島県産などの農作物を多く使用するようにする方針を発表した旨かかれており、そして、そのニュースをヤフーニュースで見た直後から、セブンイレブン・イトーヨーカドーで売っている「おいしい食パン」に「バター」が入るようになったのです。 「暫定規制値」ギリギリの福島県産牛乳から作られたバターを「福島県を支援するため」に「おいしい食パン」に入れるようになった・・ということ???  そうであるのかないのかはわかりません。 しかし、福島県などを支援するために福島県産の農産物を使用するようにするという旨のニュースが出た直後、福島県の原乳が出荷停止になった・出荷停止が解除されたといったニュースが出た直後から、「おいしい食パン」に「バター」が含まれるようになった、という事実は、な~んか気持ち悪い・・・ということから、私はセブンイレブンの「おいしい食パン」は買わなくなりました。 別に、セブンイレブンに不買運動をするつもりなどはまったくないので、他の物はナナコカードを使用の上でいっぱい買っていますが。
   きょう、セブンイレブンに行ったので、「おいしい食パン」の原材料名を見てみると、「砂糖混合果糖ぶどう糖液糖」も使用されていました。前から使用されていたかどうかは記憶がはっきりしません。「イーストフード不使用」であっても、「遺伝子組み換えトウモロコシ」から採った「果糖ぶどう糖液糖」を使用しているのでは、あまり健康的な食品でもないし、素性のわからないバターがあらかじめ入っているというのは、特に、福島第一原発事故の直後に福島県産の原乳が出荷停止になった出荷停止解除になったといったニュースの直後からバターが入るようになったというのは、買い手としてはどうも好感のもてる商品ではないですね。 私の感覚では、食パンにとってのバターというのは、バターをつけたければ「後から塗る物」であって「あらかじめ入っている物」ではないですし・・・。

  
  米に問題があるならパンを食べた方が・・とは必ずしもいかないかもしれません。
  「米粉」が入っている食パンも売られています。 「米粉」とは、「ウィキペディア―米粉」 によると、≪米粉(こめこ、べいふん)は、米を製粉したもの。穀粉(こくこ)ともいう。日本各地で、国産米(地元産米)の消費拡大に向けて、新たな市場開拓、販路拡大の布石として期待が寄せられている。近年では特に、小麦粉の代用として粒子を平均数十マイクロメートル以下まで細かくした微細粉米粉のことを指す場合も多い。 米粉はうるち米ともち米から作られる。うるち米は、従来は2mm弱の網目をもったふるいで選別した「網下米」「くず米」などと呼ばれる粒食に適さないものを原料として使用してきたが、近年では、粒食として使用できる(そのまま炊いても食べられるほどの)米を米粉にするケースもでてきた。 ≫と書かれています。 米が信用できないからパンにしようとして、米の中でも粒食に適さない「網下米」「くず米」を使った「米粉」を使用したパンを食べていたのでは何をやっているのかわからなくなります。
  『別冊宝島1821 原発の深い闇2』(2011.11.15.宝島社)に収録されている吾妻博勝《「産地偽装」に追い込まれる福島の生産者たち》には、
≪ 県内の稲作農家57軒に筆者が聞き取り調査したところ、「今までどおり売れる」と答えた農家は1軒もない。「去年の半値にすれば、買ってもらえるかもしれない」と答えた農家は、1割以下の5軒。 ほかの52軒は「福島の県名が出たら、まず間違いなく買ってもらえないだろう」と悲観的な答えが返ってきた。
  生産者と消費者を結ぶ県内のコメ卸業者も頭を抱えている。
・・・・・・
  まともな売り方で「ダメ」なら、まともでない売り方なら「売れる」ということか。
「そのとおりだ。他県産のコメとブレンド(混米)すれば、産地を表示せずに売っても法律にはひっかからない。 品種が違うコメと混ぜて、「他品種米(多品種米?)」と表示して売る方法もある。 焼酎センベイ、人気が出てきた米粉パンにすれば、産地なんか関係なくなる。 どんなに福島県のコメを敬遠しても、知らぬ間に食べることになる。最終的に売れ残りは出ない、というのが私の見方だ。偽装米も流通する」≫
といった話が出ています。


   ジャム・マーガリン・はちみつ他、「食パンに塗る物」も取り上げるつもりでしたが、長くなりましたので、それは次回以降にまわさせていただきます。

   私自身は、今現在、パンは、
1.惣菜パン・菓子パンはできるだけ買わない・食べない。 何かを塗ったパンを食べたいときは、食パンに自分で判断して塗って食べる。
2.食パンについては、「原材料名」を見て、
  放射能汚染関係については、「米粉」・「玄米」が入ったパン、「バター」「牛乳」が入ったパンは買わない。
3.放射能汚染以外については、「イーストフード」が入ったもの、「果糖ブドウ糖液糖」が入ったものは、できるだけ避ける。
4.それ以外は、ケースバイケース。
というようにしています。

   私は「しろうと」であり、≪これは放射能汚染は大丈夫かな?≫というシリーズは、あくまで、「~かな?」であって私の思考過程を述べたもので、断定できるだけのものではないのですが、今回のパン、食パンについては、特に、私の見解を役立てていただくことよりも、読んで下さった皆様、特に、私よりも、こういう問題に詳しい方に、御意見をお願いしたいという気持ちから作成いたしました。
   ぜひご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。

   最近、複数のコンビニで、買い物をすると、レジの横の抽選箱から「1枚引いてください」「2枚おひきください」と言われ、当たりがでると商品がもらえるということがありますが、気のせいかもしれませんが、どうも、コンビニの抽選での「当たり」の商品に(放射能汚染の状態が不明な牛乳を使用していると思われる)“乳製品”が多いように感じるのですが、どうでしょうか。
  
   コメント・気持ち玉・トラックバック、いずれも歓迎いたします。

☆ 中部大学・武田邦彦教授がブログの《なぜ、医師の発言が禁止されるか(2)・・・予防原則適応時に許される行為
http://takedanet.com/2011/11/post_17d3.html で≪流山市長と福島の「順一」(聞くところによると塾の先生)という人が、「1年1ミリを守る(法律を守る)必要はない」という趣旨と、私を関係の無いこと(私がバナナを食べたことがないと推定していること)で個人的に批判しています。≫と述べている「順一」なる人のインターネット上における放射能についての“資料”を見ましたが、この「順一」なる人の“資料”は相当に悪質だという印象を受けました。 流山市長も引用して良い物悪い物の区別くらいはつけないと、まがりなりにも市長という役職にある者として情けないと思います。
             (2011.12.3.)

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