これは放射能汚染は大丈夫かな?(5)―米菓子

〔第63回〕
今回は「富山県産米」使用の米菓子をとりあげます。
1. 「自慢の米菓 げんこつサラダ 富山県産もち米使用」
製造者:株式会社北越・・・富山県礪波市太田1891-2  購入店:サンクス
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  米の菓子への放射能汚染米の混入の不安が考えられる今日においては、「○○県産」と米の産地名が書かれているものの方が、どうしても、安心感が持てます。
  原材料名として、「もち米(富山県産)」。
  「乳化剤(大豆由来)」というのが、どこのどういう大豆なのだろう、といったことは考えます。
  「食塩」にも、いろいろな「食塩」があるようですが、ここでは、そこまで難しいことは言わないことにします。
  「調味料(アミノ酸等)」は化学調味料のことでしょう。化学調味料未使用までは、ここでは求めないこととします。
  「植物油脂」とは何でしょう。 「YAHOO!百科事典―植物油脂」には、≪植物の種子あるいは果実から採油される油脂。脂肪油(常温で液体)と脂肪(常温で固体)とがある。 ≫と書かれています。 「YAHOOレシピ お料理Q&A 植物油脂とは何ですか。」http://recipe.gourmet.yahoo.co.jp/question/detail/1227791017/ に≪植物油脂とは何ですか? お菓子の原材料名には、植物油脂と書いてあるもの、ショートニングと書いてあるもの、マーガリンと書いてあるものがありますが、植物油脂はショートニングとマーガリンの総称のことなのでしょうか? ≫という質問に、≪植物から採られる油脂分を食用に精製した物の総称で、マーガリン・ショートニングの原材料となります。マーガリンとショートニングそれぞれの原材料は植物性油脂ですが、それらを含む食品なら植物性油脂(ショートニング・マーガリン)とでも書いた方が丁寧ですね。別に嘘では無いのでそこは自主規準となります。 因みに通常のサラダ油・オリーブオイル・胡麻油・大豆油・サフラワー油・綿実油、等も皆植物性油脂です。マーガリン・ショートニングだけとは限りませんよ? ≫という答が「ベストアンサー」に選ばれています。 単に、「植物油脂」という表示では、どこのどういう植物から採られたものかはわからないですね。
  「原材料名」としてあがっているものも、これだけですから、添加物等も、他の菓子類と比較しても、多くないと思います。 

2.「自慢の米菓 小粒しょうゆ味 富山県産もち米使用」
 製造者:株式会社北越・・・・富山県礪波市大田1891-2  購入店:サンクス
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原材料は、「もち米(富山県産)」「植物油脂」「食塩」
「調味料(アミノ酸等)」は化学調味料のことでしょう。
   「醤油」についてですが、雁屋 哲 作・花咲 アキラ 画『美味しんぼ(おいしんぼ) 101 食の安全』(2008.3.5.小学館ビッグコミックス)の中の「食の安全<3>」に、
キャリーオーバー?」
「日本語でいう持ち越すという意味ですね。」
「例えば・・・・ 醤油の中にも、いろいろ混ぜて作った添加物いっぱいの醤油があります。
しかし 弁当などにこれを使うときは“醤油”の表示だけでいいんです。」
「むう・・・・ 醤油単体だと添加物を表示しなければならないのに、
それが弁当の材料になると醤油だけでいいのか。」
「なるほど 表示はされないが、添加物を使われた食品に持ち越してるんだ。」
「そらまたいい加減な話やな。」
という会話が出ています。ですから、「醤油」という表示だけでは、どんな醤油かは分からない。又、放射能汚染された材料が「キャリーオーバー」されているようなことがないかどうかもわからないことになります。 
「ウィキペディア―醤油」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%86%A4%E6%B2%B9 によると、≪都道府県別では、キッコーマン(野田市)、ヤマサ、ヒゲタ(いずれも銚子市)等の大手が存在する千葉県が34%、ヒガシマル(たつの市)が存在する兵庫県が16%と上位2県で過半数を占めているが、日本各地に中小メーカーが存在する。≫と書かれています。都道府県別で1位の千葉県での醤油の産地、銚子と野田の一方の野田市は東京圏における放射能のホットスポットになってしまった千葉県柏市・流山市の隣りの市であり、少々不安を感じてしまいます。
  「ウィキペディア―醤油」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%86%A4%E6%B2%B9 には、≪日本の醤油は大豆、小麦、塩を原料とし、麹菌、乳酸菌、酵母による複雑な発酵過程を経て生成され、・・・・≫と書かれています。『美味しんぼ 101 食の安全』には、「しょうゆの原材料と添加物」として、「丸大豆しょうゆ」と「新式醸造しょうゆ」との成分が書かれた表が出ていますが、「丸大豆しょうゆ」の成分は「丸大豆・小麦・食塩」であるのに対して、「新式醸造しょうゆ」の成分は「脱脂加工大豆・アミノ酸液・ブドウ糖果糖液糖・グルタミン酸ナトリウム・5-リボスクレオチドナトリウム・グリシン・甘草・ステビア・サッカリンナトリウム・CMC-Na(増粘多糖類)・カラメル色素・乳酸・コハク酸・安息香酸ブチル」からなる「いろいろ混ぜて作った添加物いっぱいの醤油」となっています。 「ウィキペディア―醤油」には≪醤油醸造では「脱脂加工大豆」が多く用いられる。脱脂加工大豆は、醸造用加工大豆と呼ばれることもあるが、一般的には大豆を原料にヘキサンを溶剤として油脂製造を行った際の副生産物(油粕)である。残留ヘキサンの毒性は神経毒のため、神経がない微生物による醤油醸造には影響がない。ヘキサンは油脂製造企業にとっては原価の一部であり、適切に回収されている。製品の一括表示内に原材料「大豆」と表示されているものは、無加工の大豆である丸大豆を使用していることを表し、脱脂加工大豆が使用されている場合は「脱脂加工大豆」と表示される。≫と書かれています。添加物いっぱいの醤油よりも、できるだけ添加物の少ないものを使用したいように思いますが、醤油が使用された食品の場合は、「醤油」という表示しかないので、その「醤油」に添加物が入っているのかないのかはわからないようです。
   それで、「大豆、小麦、塩」ですが、 「小麦」については、流通している小麦で「北海道以外の国産」は3.79%程度(この計算過程は、〔第59回〕「これは放射能汚染は大丈夫かな?(2)―むし中華めん(焼きそば) 」http://tetsukenrumba.at.webry.info/201111/article_5.html 参照)であるということですが、しかし、3.79%程度といっても、いつも、自分が食べる物がその3.79%の中のものであって、しかも、その3.79%のなかでも、放射性物質に汚染されたものであったとすれば、自分が食べているものについてはほぼ100%になってしまっていたという可能性もでてきます。(放射能被曝による「将来の発がんの可能性○%」とか言われても、もしも、発がんしてしまった人にとっては、100%ということになります。) 逆に、「3.79%」というのは「北海道産以外の国産」の小麦のことですから、3.79%のものは必ず許容できない程度に放射能汚染されているという意味ではないと思います。3.79%という数字をどう考えたものでしょうか。なかなか難しいところです。
  「大豆」については、「ウィキペディア―ダイズ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%BA には、≪日本は現在大部分を輸入に頼っている為、2003年に世界的不作から価格が高騰したときには大きな影響を受けた。最大の生産国はアメリカ合衆国、次いでブラジル、アルゼンチン、中華人民共和国と続く。輸出国は、アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、カナダの順である。日本の輸入量は、中華人民共和国、EU 27カ国に次ぐ世界第3位である。≫と書かれていますが、農林水産省「大豆をめぐる事情 平成23年4月」http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/pdf/daizu_meguji_h2304.pdf を見ると、「1 大豆の需要動向」の所で、《食用大豆の国産、輸入割合(平成20年)》として、「国産255千トン(25%) 輸入782千トン(75%)」とされ、《国産大豆の用途別供給割合(平成20年)》を見ると、国産大豆のうち「味噌 醤油」には12%が使用され、「味噌 醤油」のうち国産の大豆が占める割合は17%と書かれています。 「3-2 都道府県別作付面積」を見ると、大豆は全国で栽培されているようで、《福島県・茨城県・栃木県などヨーロッパ諸国が輸入禁止としている12都県(宮城・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・静岡)や隣接の岩手県・(新潟県)》でも栽培されています。
  今は昔、NHKのテレビ番組で、銚子の醤油製造業者の話が放送されていたのを覚えていますが、そこで、息子が、こっそり外国産の大豆(であったか小麦であったか)を使ったのを親父が知り、「なんということをするんじゃ。樽にしみこんでしまったらどうするつもりだ」と怒る場面がありました。 難しいと思うのは、外国産の大豆の方が、今は放射能汚染については大丈夫そうな感じがするのですが、添加物などを不必要に使わない醤油の方が国産の大豆を使っている場合が多いのではないのか、と思える点です。
  ベストを求めるとなかなか難しいのですが、「ベストは無理でもベターを」という考え方からいけば、とりあえず、こういったことを考えずに購入し、食べるのではなく、ともかく、すべて成功かどうかはともかく、何であれ、こういったことを考えた上で購入して食べるというようにした方が、少なくとも、何も考えずに買って食べるよりは良いのではないかと考えました。
  「(原材料の一部に小麦を含む)」ということですが、「北海道以外の国産」の小麦は、全流通量の3.79%程度(計算過程は、〔第59回〕《これは放射能汚染は大丈夫かな?(2)―むし中華めん(焼きそば) 》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201111/article_5.html 参照。)で、「(原材料の一部に小麦を含む)」という書き方であれば、使用量は多くないと考え、許容することにしました。

  サンクスでは、同じ「シリーズ」として、「新潟県産米使用」「山形県産米使用」という米菓子も置かれていました。


  米菓子については、
1)〔第57回〕《これは放射能汚染は大丈夫かな?(1)―米の菓子・小麦の菓子・ウエハース》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201111/article_8.html  で、
 「新潟仕込み こだわりのほんのり塩味」(株式会社三幸) 原材料名:米(アメリカ産、中国産)、・・・・・
2)〔第62回〕《これは放射能汚染は大丈夫かな?(4)―パスタ(ペンネアッラビア―タ)・トマト・米菓子他》 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201111/article_3.htmlで、
 「なごみ庵 新潟米うす焼」(亀田製菓) 原材料名:うるち米(新潟産)、・・・・・
3)「黒豆おかき」(イオン株式会社)  原材料名:もち米(タイ産)、・・・・・
4)今回、
 「自慢の米菓 げんこつサラダ 富山県産もち米使用」(株式会社北越) 原材料名:もち米(富山県産)・・・・
 「自慢の米菓 小粒しょうゆ味 富山県産もち米使用」(株式会社北越) 原材料名:もち米(富山県産)・・・・
を取り上げました。

  やはり、最も主たる原材料だけでも、放射能汚染の被害が少ない地域の物を選びたいと考えるのは、消費者の当然の行動であると思います。

 「福島県の第一次産業を守るために」放射能汚染米を食べるべきだと主張される方は、どうぞ、そう言われる方が食べてください。

  もしくは、東電・日立・東芝・経産省の人間、エライ方から1割、もしくは2割の人間、及び、原発を推進してきた自民党の議員、賛成した民主党の議員は、自民党・民主党の議員であっても特に個人的にはっきりと反対の態度を取った人以外は、向こう10年間は、朝昼晩と放射能汚染米を食べてください。原発推進を主張してきた「学者」の方も朝昼晩と食べてください。 特に、斑目さんは、奥さんの実家が福島県のいわき市だそうなので、御家族みんなで朝昼晩と放射能汚染米を食べてください。

 「風評被害」などと言って、私らのような貧乏たれに食べさせようとするのはやめてください。 原発を推進してきた責任のあるエライ人が食べてください。

  それから、原発再稼働を主張する経団連のエライ人も、放射性物質で農業・畜産業・水産業の産物を汚染した原子力発電所の再稼働を主張するならば、今後最低10年間は、ご家族みんなで、朝昼晩と放射能汚染米を食べてください。


  今現在、福島県産の農産物が売れにくいのは当然です。福島県の農家の方が何か悪いことをしたわけでもないというのは、消費者はわかっていますし、気持ちの上では、何か協力できることがあれば協力したいという気持ちになりますが、たとえ、そうであっても、買えません。 特に、相当に低い「暫定規制値」により、安全といえないものを流通させ、紛れ込ませたり、表示をあいまいにしたりして食べさせようという姿勢では、よけいに避けることになるし、そういう販売の仕方をするものを買わされてたまるか、という気持ちにもなります。
  むしろ、「規制値」は厳しめにした上で、きっちりと表示し、その厳しい「規制値」では売れない物については、東電は賠償するべきであり、国は補償するべきです。 
  又、今、東京電力が矢面に立っていますが、原子力発電所という危険なものを建設した日立・東芝、危険な原発を推進した「学者」、推進した政治家にも責任があるはずです。 「風評被害」などという言葉を使用することによって、買わない・食べない消費者が悪いというように責任転嫁するのはやめてください。 東電・日立・東芝、原発推進を主張した「学者」・政治家は責任をきっちりと取るべきです。
                 (2011.11.21.)


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