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zoom RSS 東京国立美術館「楽家一子相伝の芸術」展他見学【5】工芸館(旧 近衛師団司令部庁舎)、乾門。

<<   作成日時 : 2017/04/30 23:20   >>

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[第291回]
    「東京国立美術館工芸館」だが、かつては、陸軍近衛師団司令部庁舎だったという建物が北の丸の西よりにある。↓
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↑ 南面。
  左手前の札には
「重要文化財 旧近衛師団司令部庁舎
               建築 明治43年3月
                指定 昭和47年10月」
と書かれている。

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↑ 南東側から見たもの。
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↑ 北面、東より。
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↑ 北面 西より。
近衛師団司令部庁舎として使われていた時代なら、この建物の背面にまわって見ることはできなかったのだろうけれども、今は東京国立近代美術館工芸館で、建物の後ろの庭の部分にも、言うたらなんやけど、「なんかようわからんオブジェ」が展示されている。
   近衛師団司令部庁舎 というから、和風の入母屋屋根とかの建物かと思ったらそうではない。 明らかに洋風の建物である。

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↑ 旧 陸軍近衛師団司令部庁舎 尖塔。

   東京国立美術館に「ご自由にお取りください」て感じで置いてあった「北の丸公園 皇居東御苑 文化ゾーン」という地図とその裏面の「各館情報」によると、東京国立近代美術館工芸館として使われている旧 近衛師団司令部庁舎は、
1910年 陸軍技師 田村鎮(やすし) 設計で建てられたそうだ。
1972年 重要文化財 指定。
1977年11月 工芸館として開館。

   1990年代後半、(株)一条工務店http://ichijo.jp/ では、1階部分に、もしくは、南玄関であれば1階部分の南面、東か西に玄関があれば1階部分の玄関がある面と南面の外壁に、レンガ調タイルを防火サイディング(窯業系サイディング)の上に貼る施工が、けっこう人気があった。 防火サイディング(窯業系サイディング)にリシン吹付仕上げよりも、タイルをサイディングに貼る方が価格は高いので、玄関の周囲だけ貼るという方もあった。 タイルを貼るメリットとしては、外観のデザインと、サイディングにリシン吹付仕上げであると、入居後、10年くらいごとに外壁面の吹付をやり直す必要があるが、タイル張りにすれば吹付をやり直す必要はないことになる。 しかし、2階建ての建物で1階・2階とも、東西南北前面をタイル貼りにするのならともかく、1階だけであると、結局、2階部分の外壁の吹付は、10年くらいごとにやり直す必要はあるわけで、メンテナンスの手間については全面リシン吹付仕上げと変わらないことになる。 そこで、というわけでもないと思うが、福島県いわき市の営業所にいた時、他の営業が担当のお客様で、2階建ての家で1階・2階とも東西南北前面をタイル張りにされたお宅があった。そのお宅の外観を見せていただいたのだが、悪いとは言わないが、しかし、どうも、印象が「重い」という感じがした。 この場合、「重い」というのは、構造上、壁が重いという意味ではない。 実際、防火サイディングにリシン吹付仕上げとした場合と、防火サイディングにタイルを貼る場合であれば、外壁の重さはタイルを貼った方が重いであろうけれども、1・2階、東西南北前面タイル貼りとしても、構造上の強度は満たしているはずであり、その意味ではなく、見た目の印象が、1階部分にタイルを貼った仕上げであると、豪華さを演出できるのだが、1・2階両方にタイルを貼ると、どうも、感覚的に「重い」という印象を受けたのだ。
   そう思って、この東京国立近代美術館工芸館(旧・陸軍近衛師団司令部庁舎)を見ると、1階・2階とも煉瓦壁なのだが、特に「重い」という印象はない。 この違いはどこにあるのだろうか・・・・。 (株)一条工務店の外壁にレンガ調タイル貼りというのは、あくまで、デザインの上でのものであるのに対して、この旧 近衛師団司令部庁舎は、煉瓦壁として作られているという違いはあるのだが。 (株)一条工務店の場合、プランニングの際に、平面図だけで打ち合わせをおこない、間取りがまとまってから立面図を見せて、これでいいですねとハンコを押させた上で、「色合わせ」の段階で、タイルを貼るかどうか、どこまで貼るか、どの色あいのタイルを貼るかとか決めていたのだが、その決め方に問題があるとも言える(と、この会社で言うと怒られるので、黙っているしかなかったのだが)。 実際、プランニングというものは、平面図だけでおこなうというのは間違いである。 少なくとも、平面図と立面図は同時に提示するべきであるし、たとえ、図面として作成しないにしても、設計担当者・営業担当者の頭の中では、平面図だけではなく立面図も同時に想定して考えないといけないものだ。 かつ、平面図・立面図を決める時には、同時に、壁面の仕上げもまた考えて、ほぼ決まるようでないといけない。 それを、後から、別に決めているというのは、それは建築の決め方としてナンセンスである・・・・が、こういった常識的なことを言うと経営者が怒るので、会社のためを思えばこそ言っているのになんで怒るのかようわからんのだが、そういう会社なので、言えないからどうしようもなかった。

   入口を入ると正面に階段があり、階段を上がったホールの両側に展示室がある。
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↑ 東京国立近代美術館工芸館(旧 陸軍近衛師団司令部庁舎) 2階ホール。
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↑ 東京国立近代美術館工芸館(旧 陸軍近衛師団司令部庁舎) 階段部。

   ≪ 皇居を望む北の丸公園の一角に保存、再利用されている明治の赤煉瓦建築。 当初は近衛師団司令部の庁舎として建設され、一階に経理部、二階には幕僚や軍獣医の部屋が設けられていた。
  戦後は皇宮警察にひきつがれたが、昭和38年(1963年)、この地一帯が森林公園として整備されることになったのを機に一旦は取り壊しが決定。 しかし保存の要望が強く、昭和48年(1973年)に重要文化財に指定され、翌年(1974年)から再利用へむけての改修・整備工事がおこなわれた。
  工事に際しては、外観はすべて当初の状態に復原・保存されたが、内部は、中央ホールなどの主要部を除いて、工芸館という新たな用途にあわせて改装された。
  特に外壁は、従来の煉瓦壁の内側にアルミサッシや鉄扉がはめこまれている。 したがって必ずしも完全な保存とは言いがたいが、近代建築の保存・再利用のあり方を示した好例である。 ≫
( 東京建築探偵団『建築探偵術入門 東京、横浜の西洋館230を追跡する』(1986.9.25. 文春文庫)


   [第289回]《東京国立近代美術館「楽家一子相伝の芸術」展他見学【3】+パブロフの犬みたいな「デザイナー」「建築家」》http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_9.html で写真を掲載した 北大路魯山人の茶碗は、この2階のホールより東側の部屋に展示されていたが、今回は「動物集合」展として、動物を題材とした工芸品の展示だったが、東京国立美術館は、「MOMATコレクション」といっても、所蔵品を常にすべて展示しているということではなく、展示替えをして、その時その時で展示されているものが異なるらしいので、次回、来たとして、それを見ることができるとは限らないし、逆に、二度目・三度目に来ると、別のものを見ることができるらしい。


   国立公文書館と東京国立美術館工芸館(旧 陸軍近衛師団司令部庁舎)との後ろあたりは、北の丸公園という公園になっている。
   国立公文書館の西のあたりに首都高速道路の「北の丸」出口がある。かつては江戸城の内部だったと思われる場所だが、首都高速道路が通っているわけだ。 東京国立美術館工芸館の東のあたりの騎馬像は「北白川宮」らしい。
   北白川宮像の道路を隔てた南にある門が「乾門」で、警察官がうろちょろしているのが見える。 怖いから近づかない方がよろしい。
   乾門より東、首都高速道路「北の丸」出口の南あたりにある門は「北桔梗門」と言うらしい。 北桔梗門の西のあたりの濠が「乾濠」 、北桔梗門の東、東京国立近代美術館の前あたりの濠は「平川濠」と言うらしい。
   東京国立美術館工芸館(旧 近衛師団司令部庁舎)の西側にある濠が「千鳥ヶ淵」で、濠を隔てた西側に「千鳥ヶ淵墓苑」がある。 かつて、千鳥ヶ淵墓苑に行った時、濠の向こうに高い石垣があり、その向こうのあたりに天皇さんがいらっしゃるのだろうか・・・・と思ったが、そうではない。 千鳥ヶ淵墓苑から千鳥ヶ淵を隔てた東側の石垣の上のあたりに、東京国立美術館工芸館(旧 近衛師団司令部庁舎)があり、そのあたりは、私らでも特別問題なく入らせてもらえる範囲である。

   今、地図を見ると、今さらながらのことだが、「江戸城」と「皇居」は同じではないわけだ。 1868年、「大政奉還」として、明治天皇が江戸城に入った・・・・と歴史の教科書にも書かれていたわけだが、天皇さんは江戸城の本丸あたりに住んできたのか・・・・と思っていなかったですか?
   ところが、地図を見ると、どうも、そうではないらしいのだ。 「本丸跡」というのはあるが、「皇居」はそのあたりではなく、「西の丸」と言うのか、本丸の場所ではなく、江戸城としては中心地でない場所に皇居は設けられているようなのだ。  1945年の敗戦の時、二重橋のあたりで、「天皇へーか、申し訳ございませんでしたあ」とか言って切腹する人があったとかいう話だが、そういう人というのは、天皇へーか がどこにいらっしゃるか、きっちりと認識してそちらを向いて切腹したのだろうか。 「天皇へーか、申し訳ございませんでしたあ」とか言って切腹したという人というのは、もしかして、「あさっての方角」向いて切腹した・・・なんてことないか?
   大阪の中心地というと、だいたい、JRの大阪環状線の内側あたりと思うが、東京の場合、山手線は大阪環状線よりも広いので、山手線の内側というと範囲が広くなりすぎる。 「山手線の内側で、かつ、中央線の南側とその周辺。西は北に池袋あたりまで延長」と考えてよいかと思うが、千葉方面に住んでみると、東京に通勤しようとすると、千葉方面から東京に通うには、遠い! なぜ、遠いかというと、西側は山手線の西は住宅地だが、東は秋葉原から千葉県に入るまでに墨田区・江東区・江戸川区とけっこうあるということもあるが、「山手線の内側で中央線より南側」でも、それを北西部・北東部・南部と3分割して考えると、北東部は「ほとんど皇居」であって、働きに行く所というのがあんまりないのだ・・・・が、それなら、天皇さんはそんなに広い社宅を国から貸与されているのかというと、天皇さんがお住まいになっておられる所というのは、そこまで広いわけではないようなのだ。

   北白川宮像の道路を隔てた南側にある「乾門」が↓
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↑  クリックすると大きくなるので、クリックして拡大して見てみ。 乾門の脇に、ぽりさん、2人、立っとるやろ。 1992年、東京都大田区の某警察署の前をクルマで通った時、警察署の前に立っとった若いぽりさん、警乗いうのか、なんか長い棒持って立っとったのはええけど、退屈なんか、警察署の入口の前で、スキップやったりけんけんやったりしとった。 それと比べると、ちゃんと正面向いて立っとるあたり、えらいやんか。 ほめたろ。 えらいえらいえらいえらい!
↑  実は、これよりもう少し東のあたりから、別角度で撮影するときれいに撮れそうだったのだが、このあたり、どうも、ぽりさんがいっぱいいるみたいで、うかつに、皇居の側を撮影すると、知らない間に背後に人相の悪いのが忍び寄っていて、「何、やったるんですか」とか言い出す危険がありそうに思い、やっぱり、建築屋は「安全第一」だし、するので、そこまでして撮らないといけないものでもないので、やめた。
   人相の悪いのが後ろに忍び寄って来た、という時、「俺の背後に立つんじゃない!」と言ってやりたい気もすることはするのだが、そう言って、きいてくれるかどうかわからんから、やっぱり、 「君子、危うきに近寄らず」「安全第一」の心がけで、そういう、こわ〜いのんがいる所は早急に退散することにした。
   「何、撮ってんですか」とかきかれたとしよう。 「別に、あんたらの写真なんか、撮ってへんでえ。 乾門の写真、撮ってんのであって、あんたらなんかの写真撮ったってしゃあれへんやろうが。 おのれが撮られてる思うとったんかい。 自意識過剰なんじゃい。 あんたらの写真なんか撮るかい!」とか言うと、なんか、侮辱罪とか公務執行妨害罪とか言い出しかねないから、そういうややこしいのは相手にしないのが一番や。

    ところで。 大阪の森友学園塚本幼稚園と懇意だったらしい安倍晋三の嫁はんというのは、森永の娘らしいな。 かつて、怪人21面相が、
「ガキらの夢、つぶしたんは、わしらやない。 ガキらの夢つぶしたんは、森永や」
と言うておったが、森友学園塚本幼稚園の映像なんか見ると、実際、そうかもしれん、と思えてくるよな・・・。

   次回、毎日新聞社ビルのでっかい土管の中は何? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_12.html

   (2017.4.30.)

☆ 東京国立近代美術館「茶碗の中の宇宙‐楽家一子相伝の芸術」展他見学
1. 国立美術館・国立博物館とは。私の毎日新聞社への思い出 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_7.html
2. 竹橋。企画展を追いかける弊害。「茶道」と相性が合わない理由。http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_8.html
3. 抹茶・緑茶と茶碗の調和。パブロフの犬みたいな「デザイナー」 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_9.html
4. 東京国立近代美術館内部、皇居への見晴らし http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_10.html
5. 東京国立近代美術館 工芸館(近衛師団司令部庁舎)、乾門 〔今回〕
6・ 毎日新聞社ビルのでっかい土管の中は何? http://tetsukenrumba.at.webry.info/201704/article_12.html

☆ 東京圏の美術館・博物館
東京都
根津美術館(港区)(隈 研吾) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201603/article_1.html
新国立美術館(港区)(黒川紀章+日本設計共同体)
1.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_1.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_2.html
3.http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_3.html
サントリー美術館(港区)(「東京ミッドタウン ガレリア」内。 サントリー美術館の設計は隈研吾)
上 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_6.html
下 http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_7.html
畠山記念館(港区)
1. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_4.html
2. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_5.html
3. http://tetsukenrumba.at.webry.info/201605/article_6.html
パナソニック汐留ミュージアム(港区)
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_4.html
http://tetsukenrumba.at.webry.info/201608/article_5.html

千葉県
千葉市立美術館(千葉市中央区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201307/article_2.html

神奈川県
三渓園内 三渓記念館(横浜市中区) http://tetsukenrumba.at.webry.info/201606/article_4.html


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